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はぐれた?単体行動?よちよち子グマの生態 専門家指摘“意外な危険性”(2023年11月13日)
クマによる人身被害が過去最悪ペースになるなか、13日に番組が注目したのは目撃が相次いでいる「子グマの一人歩き」です。何が起きているのでしょうか。
■必死の脱出 クマの意外な行動
岩手県紫波町の用水路に取り残されていた体長60センチほどの子グマ。川の水に濡れながらも流されないように草木がたまった場所になんとか、とどまっています。脱出は不可能かと思われましたが、用水路の穴を通ってクマが陸地の方に出てきました。周りを警戒しながらも、なんとか自力で脱出を果たし、子グマは林の中へと逃げていきました。しかし、こうした愛らしい姿が目撃される一方で、クマによる人身被害は180人と過去最悪です。
■柿の実狙う?秋田で相次ぐ被害
秋田県では今年に入って68人目の被害がありました。13日午後1時すぎ、八郎潟町で柿の実を取っていた75歳の女性が体長1メートルほどのクマに襲われたと警察に通報がありました。女性はももなどを引っかかれましたが出血はなく、軽傷だとみられています。そんななか、クマに関する“新たな傾向”も…。
爆竹を鳴らして追い払おうとしているのは、木の上で柿を食べる親子とみられる2頭のクマです。
■母グマどこへ?危険性は?
クマは1月から2月の冬眠中に出産し、通常は1年半ほど親子で生活するといいます。しかし今年、目立つのは単独の子グマ。先ほどの用水路にいたクマも専門家によりますと、今年生まれた0歳の子グマだとみられます。
石川県立大学 大井徹特任教授:「今年、生まれた子グマは母グマと一緒に行動しています。それが単独で行動しているのは何らかの理由ではぐれたか、母グマが駆除によって殺されたかのどちらかだと思う。子グマは力は弱いが予測不能な行動も」
母グマの駆除によって増えている可能性がある単独の子グマ。予測不能な行動を取ること以外に思わぬ危険もあるといいます。
■専門家「親グマ攻撃おそれ」
SNSなどを通してもよく見られる単独行動の子グマ。しかし、子グマと思い気を許すと思わぬ危険もあるといいます。
石川県立大学 大井徹特任教授:「親子でいて、子グマだけが人の目に触れている場合もある。そういう時に近付くと親グマが自分の子グマを守ろうとして攻撃的になるので事故が起こる。子グマを見かけても近付かずに役場、警察に通報して下さい」
さらに、人里で目撃された子グマのなかには成長した後も「人里はそれほど危険ではない」と考え、頻繁に出没するものも現れるかもしれないと警鐘を鳴らします。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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