ふるさと納税“返礼品お試し”も イベントに1万人殺到「残った枠使い切りたい」【もっと知りたい!】(2023年11月13日)
ふるさと納税のルール厳格化により、今年は9月末に駆け込み納税をする人が多く見られました。そして、今度は年内までに寄付金を限度額までに使い切ろうとする、第2次駆け込み納税が起きています。
■経費を寄付額の5割以下に…自治体は実質“値上げ”
この週末に横浜で、ふるさと納税返礼品のイベント「ふるさとチョイス大感謝祭」が行われました。
ふるさと納税はネット上で手続きすることが多いため、商品を直に見ることはできませんが、ここでは食べたり、飲んだり、試したりすることができます。
魅力的なふるさと納税の返礼品をおためしできる場に、1万人以上が来場しました。
お肉を目指して、猛ダッシュ。年末を前に、残りの寄付金枠は少しでも良いものにという気持ちがあふれます。
ふるさと納税は、先月からルールが厳しくなりました。
送料などを含め、経費を寄付額の5割以下にすることに。そのため、自治体は実質“値上げ”を余儀なくされています。
岐阜・可児市:「お肉とかそういったものも、値上げをした」
福井・坂井市:「50%だとかなり厳しいので、50%の中で収まるように調整してるところですね」
千葉・南房総市:「正直、厳しいです。やはり厳しいところはあります」
■残りの寄付枠「全部使い切る」 実際に試食して…
この影響で今年は、制度改正直前、9月末に駆けこみ需要が起こり、寄付金の枠をほとんど使ってしまった人が急増しました。
今は残ったわずかな寄付金枠をどう消化しようかと考える人が増えているといいます。
30代男性:「10月の駆け込みのタイミングで、全部使い切ろうと思ったんで。ギリギリまでやろうとすると、トイレットペーパーとか(帳尻を)合わせやすいかなと」
ギリギリまでふるさと納税枠を使い切りたいという女性もいました。
ふるさと納税歴約5年 白武理沙さん:「(残りが)あと2自治体、2万5000円くらい」
残り2万5000円の枠でどこに寄付すればいいか、会場をくまなく回り、寄付するものを吟味した結果…。
白武さん:「牛タン」「すごい柔らかくて、おいしかったです」「これは買いだな。頼もうと」
1つは、実際に試食しておいしかった宮城県富谷市の牛タンに決定しました。
白武さん:「(寄付金額が)1万5000円くらいなんじゃないかなっていう想像」
■“第2の駆け込み需要”へ…「11月、12月伸びていく」
ところが、ここで思わぬ誤算がありました。
白武さん:「あ、これじゃない?2万円する」「ちょっと高かったですね」
貴重な2万5000円の枠のうち、2万円を寄付して牛タンをゲットすべきか、改めて考えることにしました。
実際に試食してしまうと、諦めるのが難しくなるのが、こうしたイベントの宿命でした。
自治体も“第2の駆け込み需要”に向け、しっかりと商品をそろえていきたいと話します。
ふるさとチョイス広報 花堂歩見さん:「9月の末にたくさん寄付はいただいたんですけど。それでも寄付の控除額が残っていらっしゃる方もたくさんいらっしゃると思いますし。まだ引き続き、ここから11月、12月伸びていくのではないかなと思います」
(「グッド!モーニング」2023年11月13日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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