【ロシア揚陸艇2隻を攻撃】黒海艦隊の“最新鋭艦被弾”防空に影響は◆日曜スクープ◆(2023年11月12日)
ウクライナ国防省は10日、クリミア半島のチョルノモルスクで、水上ドローンによる攻撃により、ロシア黒海艦隊の揚陸艇2隻を攻撃したと発表した。撃沈された2隻はロシア軍の防空を担っていたと見られ、同国防省は、「今後、ロシア軍の防空力がさらに低下する」と指摘した。また、クリミア半島ケルチの造船所に係留されていたロシア海軍の最新鋭艦「アスコルド」が4日、ウクライナ軍のミサイル攻撃で被弾・損傷したことが判明した。米経済誌「フォーブス」は6日、ウクライナ空軍の爆撃機「SU-24」から仏供与の巡航ミサイル「スカルプ」3発が、「アスコルド」に向けて、発射されたことを報じた。黒海艦隊が誇る最新鋭艦「アスコルド」は、全長67mで、最大8発の巡航ミサイル「カリブル」が搭載可能で、射程は、2400キロを超えると見られる。当時、黒海での試運転を行っており、年末までに、黒海艦隊に加わる予定だった。
ウクライナ軍は10月中旬以降、大規模な渡河作戦に乗り出し、ロシア軍と激しい戦闘を展開している。7日の米シンクタンク・戦争研究所によると、ウクライナ軍は、装甲車をドニプロ川東岸のクリンキー付近に移送したと主張した。複数の装甲車が渡河に成功した可能性があると指摘されている。輸送されたウクライナ独自開発の装甲車「BTR-4」は、戦闘重量は最大25トン、兵士輸送に使用される。ロシア軍が占領するドニプロ川東岸を、ウクライナ軍が攻勢をかける前提として、今後の焦点は、対岸にある敵陣を攻める際に拠点となる「橋頭堡」の確保となる。ロシアの軍事ブロガーによると、橋頭堡は既に、ドニプロ川東岸の土手沿いをはじめ、クリンキーの集落の中にも設営されていると指摘する。ロシア軍は10日、ドニプロ川東岸で“橋頭堡”を設置するウクライナ軍の試みを阻止し、1週間で約500人のウクライナ兵を殺害したと発表した。米戦争研究所の最新データを基礎に、戦況を詳報・解説する。
★ゲスト:渡部悦和(元陸上自衛隊東部方面総監)、駒木明義(朝日新聞論説委員)
★アンカー:杉田弘毅(共同通信社特別編集委員)
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