中国向けニシキゴイ輸出 事実上停止…処理水影響?(2023年11月10日)
日本から中国へのニシキゴイの輸出が、今月から事実上停止していることが分かった。そんななか、福島第一原発の処理水放出後初となる日中首脳会談の実現に向け、調整が進められている。
■中国向けニシキゴイ輸出 事実上停止
新潟県が発祥の地とされ、その美しさから「泳ぐ宝石」とも呼ばれるニシキゴイ。農林水産省によると、去年のニシキゴイを含む観賞魚の輸出額は63億円を超え、過去最高を記録した。
そのなかで、「12億円」と最も大きなシェアを誇るのが中国だ。中国に向けたニシキゴイの輸出が今月から事実上止まっていることが9日、明らかになった。
松野博一官房長官:「ニシキゴイの中国への輸出にあたっては、中国当局に認定された輸出前検疫施設で検疫を受ける必要があり、十分な時間的余裕を持って、中国当局に更新に必要な資料を提出したところだ」
しかし、中国による更新手続きは行われず、その理由も明らかになっていない。
■秋葉国家安全保障局長 中国・王毅外相と会談
中国は8月、福島第一原発の処理水放出に反対し、日本産水産物の輸入停止を発表している。今回のニシキゴイへの対応も、処理水が関係しているのだろうか。
中国外務省は9日、会見でこの問題に触れた。
中国外務省 汪文斌副報道局長:「日本の原発処理水の海洋放出に反対する中国の立場は一貫して明確である。私が把握したところ、中国は日本のニシキゴイ輸入禁止に関する告知を発表していない」
日本と中国は来週、アメリカ・サンフランシスコで開催されるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)に合わせ、首脳会談を調整しているという。
首脳会談の実現に向け、9日、国家安全保障局・秋葉剛男局長が中国入りし、王毅外相と会談を行った。会談後、秋葉局長は、次のように述べた。
秋葉局長:「3時間半にわたって、非常に中身の濃い会談が王毅外相との間で持たれた」「(Q.首脳会談に向けては?)首脳会談については、何も決まっていない」
(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年11月10日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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