日光の紅葉名所“大混雑”「世界中に見せたい!」 幻想ライトアップに感無量【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年11月7日)
栃木県日光市では、世界遺産である日光東照宮の参道が紅葉の見頃を迎え、多くの観光客で大混雑しています。開門前には券売所に長蛇の列ができ、その多さに巫女さんも驚いています。
■地元ではまだ見られない美しい紅葉
例年より遅れて見頃を迎えた全国有数の紅葉名所である日光では、この週末ピークとなった紅葉を一目見ようと多くの観光客が訪れました。
オーストラリアからの観光客:「すごくキレイ。グラデーションもキレイです」
東武日光駅前のバス停には、朝からバス待ちをする観光客で列ができていました。
埼玉からの観光客:「多いですね。びっくりしました」
時には、乗客が多すぎて乗り切れない場面も見られました。
この週末、普段は駅から10分ほどで行ける東照宮も1時間以上かかる渋滞ぶり。日光の市街地を走っていると、至るところで長い車列ができています。
市街地と中禅寺湖や奥日光を結ぶいろは坂も大渋滞です。
華厳ノ滝や中禅寺湖、周囲の雄大な山々の紅葉が展望台から一望できる明智平ロープウェイでは、混雑緩和のため運行開始を2時間前倒し、午前7時にしましたが、駐車場は営業開始と同時に満車となりました。
ロープウェイ乗り場前には50メートルほどの長蛇の列ができています。ロープウェイに乗っても、中はすし詰め状態です。それでも、展望台に上がれば…。
栃木在住の夫婦:「本当にすごい景色で、世界中に知らせたい。見せたい景色」「感動しました」
ロープウェイに乗るため列に並ぶ女性2人組は、地元ではまだ見ることができない紅葉を求めて日光を訪れました。
愛知から来た観光客:「愛知のほう全然紅葉してなくて、だから今年初めて見られたねって」「こんなに並ぶんだって、びっくりしています」
30分ほど並び、ロープウェイに乗り展望台へ。2人そろって、今年初めての紅葉にご満悦です。
愛知から来た観光客:「キレイだったよね。よかったです」「(Q.今年初めての紅葉は?)うれしいです。来てよかったです」
■3連休と紅葉のピークが一致 日光は大混雑
参道の紅葉が見頃を迎えた世界遺産の日光東照宮では、開門1時間前にもかかわらず、拝観券の売り場には長い列ができていました。
あまりの人の多さに、巫女さんも思わず「やばいね」と言わずにいられないほどでした。
開門の直前には、参道のはるか向こうまで伸びる大行列ができていました。
栃木からの観光客:「チケットを並んで買ってまで、(参拝する客が)多いとは思いませんでした。ちょっとびっくりしました」
残暑で紅葉が遅れたことで、3連休と見頃が重なり、今年は輪をかけて大混雑。参拝するのも行列。写真を撮るのも行列。境内はどこもかしこもが大行列が続いています。
広島からの観光客:「こんなにいるとは思わなかった」「前はすいすい行けたから、きょうはとんでもないなと思った」
境内のもみじの色付きがピークを迎えた輪王寺では、3連休の人出には寺の関係者も驚きを隠せないようです。
日光山輪王寺 柴田昌典さん:「我々もちょっと想像できないほどにたくさんお越しをいただいておりまして。本当にコロナ明けての久々の景色でございまして、また新しい時代があけてきたのではないかなと」
輪王寺の日本庭園「逍遥園」では、園内のおよそ50本のもみじが3連休に合わせたかのように、見事に色付きました。
東京からの観光客:「グラデーションがすごくきれいで、紅葉の。すごく満喫してます」
埼玉からの観光客:「見ようと思ったんだけど、日光東照宮を。待ってて一日かかっちゃうから、やめちゃったんだ。それでこっち(逍遥園)に来た」「(Q.諦めて来てどう?)いいですね」
■神社で特別なライトアップ結婚式も
普段は観光客もまばらになる午後5時、この日は全く人が減る気配がありません。というのも、3連休に合わせライトアップイベントを実施。普段はライトアップされない世界遺産の歴史的建造物が照らされ、荘厳な姿が夜空に浮かびあがりました。
同じくライトアップされた輪王寺の「逍遥園」では、昼の趣とは異なり、水面にうつる真っ赤に染まった紅葉が幻想的な光景をつくりあげていました。
栃木からの観光客:「すごいきれいでビックリした」
千葉からの観光客:「もう出ようかと思ったが、名残惜しいぐらいきれいだった」
写真仲間と一緒に来た男性は逍遥園のライトアップに魅了され、7年連続で撮影に来ているといいます。特に今年は並々ならぬ思いで来たそうです。
埼玉からの観光客:「きょうホームページで久しぶりに三脚が使えるって書いてあった。しばらくずっと使えなかったけど」
実は逍遥園では混雑している時期の三脚使用を厳しく制限していましたが、今年はエリアを限定し、制限を緩和しました。
この日は風もなく、撮影に最高のコンディションだったことから、意気揚々と来ましたが、午後7時、園内のベンチに2人が座っていました。
埼玉からの観光客:「今、係の人に聞いたら夜8時から(三脚を)使っていいですよと言われたからどの辺から撮ったらきれいかなと」「(Q.まだ午後の5時ですが)どうしようねと…」
他のライトアップを撮影しに行ったものの、8時を待ちきれず、1時間も前に戻ってきました。
栃木からの観光客:「手持ちよりやっぱり三脚を使うと、すごくきれいに撮れる」
埼玉からの観光客:「ここにリフレクション(反射)が写って」
そして、三脚を使い撮影した最高の一枚を見せてもらいました。
埼玉からの観光客:「きょうは感無量ですね!」
一方、二荒山神社では特別なイベントが行われていました。それは、ライトアップされた境内での結婚式です。1年に3日間だけ、しかも一日1組限定の特別なプランです。
この日、式を挙げた瀬谷さん夫婦に話を聞きました。
新郎 瀬谷雄仁さん:「一生ものの思い出になると思います」
新婦 瀬谷美巴さん:「これから夫婦として幸せになっていきたいと思い直しました」
■行列ができる遊覧船「中禅寺湖」一周
日光の秋の紅葉を楽しみに訪れたのは、日本人だけではありません。東照宮の社殿前には、日本の伝統的な建物を楽しむ外国人の姿が見られました。
スイスからの観光客:「建物が金色で彫刻も多く、本当にすごくきれいでした。日光に来たかいがありました」
さらに、この時期、奥日光の観光名所「中禅寺湖」で見頃となるのが、紅葉に彩られた雄大な男体山と湖とのコラボレーションです。
中国からの観光客:「(Q.どこから来ましたか?)中国の浙江省です。私たちの住んでいるところは、まだ紅葉していないけど、日本はもう(紅葉で)赤くなっているので、見に来ました」
男性2人組は、もみじの前で念入りにカメラをセッティングしていました。
バングラデシュからの観光客:「この場所は背景に湖ともみじがあって美しいです。私たちの国には紅葉するような木はないので、こういう木を見るのは初めてです」
そんななか、列ができていたのが、中禅寺湖を一周し、山々の景色を楽しむことができる「遊覧船」です。最上階の展望デッキからは、360度どこからでも湖を望むことができるため、人気となっています。
海外からの観光客:「(Q.なぜ日本に来た?)新婚旅行です」
フィリピンから来たという新婚夫婦は、写真撮影に夢中です。
フィリピンから来た新婚夫婦:「フィリピンには紅葉がありません」「だから、イチョウやもみじの木がすごくすてきだと思いました」
2人は「初めて見る」という紅葉を55分間たっぷり満喫しました。2人のベストショットは、妻が選んだ夫の写真です。
続いて遊覧船にやってきたのは、台湾から来た48人の団体客です。
台湾から来た団体客:「(Q.日本は楽しいですか?)すごく楽しいです」
団体客は、不動産会社の社員旅行で群馬や日光の観光地を巡っているといいます。船内では、景色のいい窓側の席をゲット。しゃべることも忘れ、夢中で写真や動画を撮影していました。
台湾から来た団体客:「台湾では紅葉の木が多くはないし、湖畔の景色も全然違う」「景色がすごくいい」「赤だけでなく、様々な色の紅葉があって、すごく良いと思います」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年11月7日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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