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世界各地で“異常気象” 大洪水の一方で干ばつも…いま何が?「日本は暖冬で嵐に」(2023年11月4日)
ヨーロッパでは爆弾低気圧「キアラン」が猛威をふるっています。蛇行した偏西風に挟まれ、低気圧の動きが遅くなり、広い範囲で被害が拡大したとみられます。
■ミラノで10年ぶり大洪水
イタリアではこれまでに6人が死亡、2人が行方不明です。第二の都市ミラノでは、およそ10年ぶりに大洪水が発生しました。
観光でミラノを訪れていた 三宅巧也さん(23)
「地下鉄はエレベーターやエスカレーターが使えない状態だった。有名なコーヒー屋さんに行こうと思ってたんですけど、歩くこともできなかったので断念しました」
■世界遺産「イグアスの滝」水量16倍の異常事態
南米ブラジルとアルゼンチンの国境にある世界遺産「イグアスの滝」。通常時のおよそ16倍と、観測史上2番目に多い水量を記録しました。“世界三大瀑布”の1つとされ、普段は滝つぼをクルージングすることもできますが…、とても近づける状況ではありません。滝の迫力を間近に感じられる絶景スポットとして人気の遊歩道も濁流で、歩くことができない危険な状態になり、通行禁止になっています。
イグアス国立公園の管理者
「エルニーニョが到来しています。長期間にわたって大雨が降るのが特徴で、影響を及ぼしているのは明らかです」
■さらに強力な”スーパーエルニーニョ”が…
原因の一つとされるのが「エルニーニョ現象」です。
一部の地域で豪雨をもたらす一方、別の地域では記録的な高温や乾燥を引き起こすなど、世界各地の異常気象の原因とされています。実際に、同じ南米でもアマゾン川流域では、深刻な干ばつが起き、アメリカ・カリフォルニアでは大規模な山火事も。アメリカ気象庁によると、原因は乾燥した空気に加え、エルニーニョの年に吹く強風「悪魔の風」によって、一気に燃え広がったとみられています。現在もおよそ4000人が避難をしています。
そして今年は、さらに強力な「スーパーエルニーニョ」の発生も懸念されています。
三重大学 立花義裕教授
「日本はスーパーエルニーニョになると、より激しい暖冬になる。暖冬の年は嵐が起きやすい。今までの理論が通用しない可能性があります」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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