“まるで廃墟”リゾートホテルが一変 最大風速75m…巨大ハリケーン被害(2023年10月30日)
メキシコ・アカプルコを襲った巨大ハリケーン。20階近くあるオーシャンビューのホテルはガラスが吹き飛ばされ、まるで廃墟と化していました。
■“まるで廃墟”リゾートホテルが一変
ハリケーンが通過し、まる3日が過ぎても町は混乱。各地で火の手が上がり、住民たちによる食料や水の奪い合いが行われているのです。
廃墟と化したリゾートホテル。壁や部屋は吹き飛ばされ、美しい海を望めた20階近くあるほとんどのフロアが被害を受けたのです。
■最大風速75m…巨大ハリケーン被害
ホテルの壁を突き破り、建物内に吹き荒れた最大風速75メートルの暴風。当時、ホテル宿泊し、一命を取りとめた観光客は。
ホテルの滞在客:「ソファが飛んでいくのが見えた。ガラスの破片が部屋に飛び散ったの」
室内から出ようにも吹き抜けのホテルには風が真上から流れ込み、逃げ場のない状況だったのです。オーシャンビューの部屋はガラスが吹き飛び散ったまま、海風が吹きさらしの状態です。砂浜に並ぶ海の家も壊滅的な被害を受け、営業できる状態ではありません。
沿岸部だけでなく、山間部も猛烈な風が襲い、送電用の鉄塔は倒れたまま。電気の復旧はほど遠い状況。洪水も激しく、橋の欄干も失われ、代わりに流木が積み上がっています。
■水にズラリ行列 スーパーは“ガラガラ”
「配給が行われる」情報が広まると、すぐに長い行列が。スーパーの店内はほぼすべてが奪われ、水や食料はおろか商品棚には何も残っていません。
警察官:「水やマヨネーズなどは持ち出せますが、家電製品などは持ち出せません」
■「ガソリン欲しいだけ」略奪が横行
略奪が行われているスタンドで警官隊たちが駆け付けるも…。
地元の住民:「俺たちは盗んでるんじゃねえ。ガソリンがほしいだけだ。泥棒はお前たちだ」
警官の横で堂々とガソリンなどを持ち出していきます。
電車やバスがストップし、車でしか移動できず、ガソリンも不足。高速道路を通行止めにする住民たち。物資が郊外の町には行き渡らず、トラックが素通りするため、封鎖したのです。
地元の住民:「支援物資は届いていない。水も食料もない」
■わずか数時間で…“史上最強クラス”
急速に発達した今回のハリケーン。上陸前、各気象機関も時間が過ぎても風速は変わらないと推測。しかし、当時メキシコ・アカプルコ周辺の海域はおよそ30℃までに上昇。実際はわずか数時間で勢力が一気に強まり、史上最強クラスのハリケーンに成長したのです。
水や電気、ライフラインの復旧にはまだ時間がかかるとみられます。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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