冬眠直前…クマが倉庫“居座り” 「叫んだ」住民が語った恐怖(2023年10月30日)
29日午前7時ごろに住宅敷地内の倉庫に侵入したのは体長1.5メートルほどのクマ。倉庫の中に居座り続けましたが、午後にようやく捕獲。住民がその恐怖を語りました。
■冬眠直前…クマが倉庫“居座り”
住民が語るのは、人里に降りてきたクマの恐怖です。
クマが居座った倉庫の持ち主 葛西拓也さん:「最初、家の周りをうろついているのを家族が見つけて、それで『クマいた!』って叫びながら家の中に入ってきて、家の周りの壁をクマがたたいたんですよ。倉庫の方に入っていって出てこなくなった。これが多分、爪痕なんじゃないかなと」
先週末も日本各地で現れた冬眠前のクマ。岩手県奥州市では住宅敷地内に侵入したクマが居座る事態が発生しました。
住民が29日に撮影した映像をみると、ツキノワグマの体長はおよそ1.5メートル。付近では以前からクマの目撃情報が上がっていました。
■「クルミやカキに」目撃相次ぎ
住民:「ここら辺は、だいぶ前からクマがどうのこうという話がよくある」「クルミの木があるんですけど、柿の木とか、それに来ますね。2、3日前とか、毎日じゃないかな」
2週間前には付近の山の斜面にクマが目撃されています。そんななか発生したクマの侵入。
■「吹き矢で麻酔」ようやく捕獲
丸一日すぎても捕獲できずにいましたが、30日午後。当初、花火などを使って追い払おうとしたのですが、倉庫から出てこなかったため吹き矢で麻酔を打ち、捕獲したということです。
岩手県奥州市農地林務課 鈴木圭史係長:「今回のクマにつきましては納屋に侵入したということもあり、今後も来る危険性があるもでしたから県と協議して今回は危険を考慮して、山の方に連れて行って捕殺という形を取らせていただいた」
■ヒグマ“警戒”「個体数増えた」
北海道でもヒグマに対する危機感が増してます。
北海道 鈴木直道知事:「やはり個体数そのものが増えている。人の生活圏にクマが入ってきています」
北海道のヒグマの数は2020年度の推定で1万1700頭。30年前の倍になっています。各地ではクマの被害や目撃情報も相次ぎ、これまでのほぼ保護重視の状況に変化が生じています。
北海道 鈴木直道知事:「背景となる状況がやはり変わってきている。必要となる対策を実行していくなかで、今までと違った形で取り組んでいかざるを得ない」
北海道ではハンターの支援制度を創設し、経費や報酬を払うことや育成支援に取り組むことを環境省に要請したと明らかにしました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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