「粉もん」店の倒産急増 原材料費などトリプル高騰で…店主「ありがとう」苦渋の決断(2023年10月26日)

「粉もん」店の倒産急増 原材料費などトリプル高騰で…店主「ありがとう」苦渋の決断(2023年10月26日)

「粉もん」店の倒産急増 原材料費などトリプル高騰で…店主「ありがとう」苦渋の決断(2023年10月26日)

 たこ焼き、お好み焼き、焼きそばなど、いわゆる「粉もん」を提供する店の倒産が急増しています。背景には何があるのでしょうか。

■価格高騰…経営に悪影響 値上げ検討も

 熱した鉄板の上ではじけるアツアツのたこ焼き。東京・台場のたこ焼き店「芋蛸」は、多くの客でにぎわっています。

 利用客:「フワフワでタコもしっかりして、おいしいです」「最高のたこ焼きです」

 手軽さから人気のたこ焼きですが、店は今、苦境に立たされています。

 たこ焼きに欠かせない小麦や卵などの食材が値上がりを続け、ガス代や人件費などのコストアップが経営を圧迫しています。

 さらに、店の屋号にもなっているイモも、包装紙や容器も値上がりしているといいます。

 「芋蛸」大将 槌谷俊彦さん:「うちが困っているのは、長イモなんです。通常であれば、1キロ3200円。高いところで4200円が今、6000円を超えている、しかも、品物が悪い。大変ですよ。(店の)名前を変えないといけないかもしれない」

 店側は、やむなく値上げを検討しています。

 槌谷さん:「うちとしては値上げはあんまりしたくないけれど、容器代だけでも10円でも上げないとしょうがない」

■閉店の店主「店を愛してくれてありがとう」

 今、原材料費や人件費などの高騰を背景に、たこ焼きやお好み焼き、焼きそばなど、いわゆる「粉もん」を提供する店の倒産が急増しています。その多くは、個人経営の小規模な店だといいます。

 徳島市にあるお好み焼店「ひなた」は多くの地元客に親しまれてきましたが、29日をもって店を閉めるという苦渋の決断に至りました。

 お好み焼店「ひなた」店主 美馬宏行さん(77):「いろいろ努力はしてみましたけど、物価の高騰が激しすぎて、苦しかったですね」

 77歳という店主の高齢に伴う体力的な問題や、後継者がいないことも閉店の理由だといいます。

 美馬さん:「家内とか外に応援してくれる人がいたから、こうやって続けてこられたんだと思います。今まで店を愛してくれて、ありがとうございます」

(「グッド!モーニング」2023年10月26日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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