「ひとり焼肉」外国人が殺到の理由 老舗喫茶店、居酒屋で釣り…意外なグルメスポット【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年10月25日)
今年7月から9月に日本を訪れた外国人の消費額が過去最高となったことが分かりました。そうしたなか、日本の食事を目当てに訪日する外国人観光客に変化が起きています。お寿司や天ぷらではなく、SNSで知ったという日本人も驚く意外なグルメが人気となっています。
■「ひとり焼き肉」6種類タレ大苦戦
観光客:「スイスから来たんだ」「(アメリカの)ワシントンから来たの」「インドネシアからよ」
渋谷にある焼肉店に外国人観光客が殺到。こちらは、各席に1台ずつロースターが備わり、“ひとり焼肉”がコンセプトのお店なのですが、中国から来た2人の女性は、ひとり焼肉の店に横並びに座って、焼肉を楽しみます。
ほとんどの外国人は、グループで来たのに一人用の席に並んで座り、おしゃべりしながら焼肉。いざ食べ始めると、慣れないスタイルに戸惑う外国人が続出しました。
オーストラリアからの観光客は、小皿に入っていた焼肉のタレをサラダにかけてしまいます。
オーストラリアからの観光客:「たぶん、たくさんミスはあったと思うわ」「僕はタレをサラダにかけちゃったよ」
さらに、フィリピンから来た女性は、タレがあるにもかかわらず、肉をそのまま口に…。
フィリピンからの観光客:「それぞれのタレが、どんな味か分からなかった」
6種類あるタレに、外国人観光客は悪戦苦闘していました。
■気軽に和牛…店内客の約9割が外国人
フィリピンから家族と来た男性は緊張しているのか、注文後、はしを握りしめ、険しい表情で肉を待ちます。
肉が到着し、早速焼きはじめたところで、コチュジャンをドバーッとお皿に入れました。
フィリピンからの観光客:「(Q.味はどう?)少し辛い」
辛すぎたのか、表情は曇ったままです。
フィリピンからの観光客:「(Q.This isしょうゆダレ)ソイソースだね」
すると、曇っていた表情も一気に晴れやかに。笑顔を見せていました。
焼肉ライク 渋谷宇田川町店 店長 沼田悟さん:「海外の方、和牛を頼まれることが多い。和牛目当てに気軽に入りやすいお店なのかなと。その辺が、外国人受けがいいのかなと思います」
ファストフードのように気軽に焼肉が食べられるということもあり、多い時には、店内の客のおよそ9割が外国人だといいます。
みなさんは、どのようにしてお店を知ったのでしょうか?
アメリカからの観光客:「TikTokの投稿を見て来ました」
インドネシアからの観光客:「TikTokよ」
SNSでお店を知り、やってきたといいます。
SNSがきっかけで、外国人観光客が殺到するお店は他にもあります。
■「プルプル動画」老舗喫茶店に外国人殺到
香港からの観光客:「すごくワクワク」「(Q.並んでも食べたい?)はい。絶対、インスタ映えする」
オーストラリアから来た観光客:「プルプルしてるよ」「(Q.プルプルですね)ウ~ン」
「絶対インスタ映え」「プルプルしている」。そんな人気グルメを提供するのが、銀座にたたずむ創業から53年の老舗、喫茶YOU。
彼らが楽しみにしている「プルプル」とは、お店の看板メニューのオムライスです。
特製のケチャップライスの上に乗る卵とクリームでふっくら仕上がったオムレツ。このオムライスを皆さんどうするのかと言うと、なんと、お皿を持ってオムレツをプル、プル!
オーストラリアから来た観光客:「(Q.プルプルしてますか?)はい」「(Q.お味はいかがですか?)素晴らしいです。プルプルしています」
こちらの席でも、スマホを片手にふっくらオムレツをプルプルと、これでもかと揺らします。
香港からの観光客:「すごくかわいい」
女性は撮影したばかりのプルプルオムライスを早速、ショート動画に。SNSで、このオムライスのプルプル動画が大バズり。これを撮影しようと外国人観光客が、こぞってお店に訪れるようになったのです。
香港からの観光客:「玉子がすごくトロトロです」「インスタでアップしたいです」
■居酒屋で釣り…「こんな場所ない」
豪華な刺身の船盛りに、魚を手に笑顔の夫婦。SNSで外国人に話題になっているのは、魚釣りができる居酒屋さんです。
店内には巨大ないけすがあり、都心のど真ん中で魚釣りが楽しめると人気。店内は、外国人観光客で大にぎわいです。
アジア、欧米問わず様々な国や地域から客がやってきます。外国人観光客のお目当ては、もちろん…
台湾からの観光客:「釣りをしてみたいと思いました。(台湾には)こういうお店はないです」
台湾から来た家族連れ、早速、釣りに挑戦。釣り上げた魚を手に記念撮影。ハワイから来たという女性は、せっかくかかった魚が逃げてしまいましたが、やっと釣れました。
ハワイからの観光客:「すごく面白い。ハワイには、こんな場所ないわ」
アメリカ人の男性が釣り針を垂らすと、わずか10秒ほどでタイを釣り上げます。
こちらのお店では、こうして釣り上げた魚を調理。刺身、焼き魚、煮つけ、寿司など客の好みに合わせて料理します。
■居酒屋で豪快タイ釣り「ベリーグッド!」
先ほどタイを釣り上げたアメリカ人男性が頼んだのは、タイの唐揚げです。
アメリカからの観光客:「ベリーグッド」
さらに、外国人客を満足させる理由は、他にもありました。
店長 高福希実子さん:「(Q.(スタッフ全員で)何カ国語ぐらい対応?)日本語、韓国語、英語、中国語、スペイン語、ドイツ語、ポルトガル語、ロシア語、ベトナム語。日本の国籍のアルバイトの子たちも、学生の子たちで英語しゃべれる子がいたりとか。海外の留学生スタッフが働いてくれたりとかしております」
新鮮な魚が楽しめるだけでなく、言葉の問題も気にすることなく安心して過ごせることも人気の理由です。
ブラジルからの観光客:「ブラジルで、こんなふうに食べる機会はないし、お店のスタッフはとても親切だよ」
■“食べられる花”…リピーターも
SNSに投稿されているのは、花と緑があふれたフォトジェニックな画像の数々。これらが撮影されたのは、花屋さんが運営する、南青山にあるカフェです。
マレーシアのカップル:「ここのスイーツ、お花が飾ってあってすてきなんです」
アメリカからの観光客:「このようなきれいなレストランは見たことがありません」
外国人に人気の理由は、花と緑に囲まれたステキな店内と、旬のフルーツやフレッシュハーブと共に“食べられる花”が添えられた見た目にも美しいメニュー。
モロッコからの観光客:「とってもおいしいわ」
多い時には、店内の8割が外国人客で占めることもあるといいます。
アメリカからの観光客:「いま写真を撮っているよ」
注文した料理が届くと、すぐに写真を撮り始めた男性。
アメリカからの観光客:「う~ん、とってもおいしいです。気に入りました」
食べられる花に大満足の様子。そして男性は、早速SNSに写真を投稿していました。
シンガポールから来た4人組は…。
シンガポールからの観光客:「リピーターなんです」「年に2回、日本に来ています」
この女性は去年日本に来た時に、お店の雰囲気が気に入り、今回は友人も連れてきたと言います。
女性たちは撮影した写真を花びら型のコラージュにして、大切な思い出になりました。
シンガポールからの観光客:「この写真は、友達とシェアするわ」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年10月25日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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