岸田首相…ヤジにも余裕の笑顔 所信表明演説で「経済」29回、「変化の流れ」13回【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年10月24日)

岸田首相…ヤジにも余裕の笑顔 所信表明演説で「経済」29回、「変化の流れ」13回【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年10月24日)

岸田首相…ヤジにも余裕の笑顔 所信表明演説で「経済」29回、「変化の流れ」13回【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年10月24日)

 政府は税収増の一部を国民に還元する具体策として、所得税などを定額で4万円減税し、非課税世帯には7万円程度を給付する案などを検討しているということです。

 岸田文雄総理大臣は23日の所信表明演説で「経済」という言葉を29回繰り返し、物価高対策に意欲を示しました。

■岸田総理大臣 具体的な所得税減税に言及せず

 岸田総理大臣:「経済、経済、経済。私は何よりも経済に重点を置いてまいります」

 岸田総理大臣の口から出た「経済」という言葉は、その数29回。23日の所信表明演説では、演説時間の半分が経済政策に割かれた。
 
 岸田総理大臣:「この30年間、日本経済はコストカット最優先の対応を続けてまいりました。人への投資や賃金、さらには未来への設備投資、研究開発投資までもが、コストカットの対象とされ、消費と投資が停滞し、さらなる悪循環を招く。低物価・低賃金・低成長に象徴される『コストカット型経済』とも呼びうる状況でした。しかしながら、30年ぶりに、新たな経済ステージに移行できる大きなチャンスが巡ってきました。コロナ禍での苦しかった3年間を乗り越え、経済状況は改善しつつあります。『コストカット型経済』からの完全脱却に向けて、思い切った『供給力の強化』を、3年程度の『変革期間』を視野に入れて、集中的に講じていきます。変革を力強く進める『供給力の強化』と、不安定な足下を固め、物価高を乗り越える『国民への還元』。この2つを『車の両輪』として、総合経済対策を取りまとめ、実行してまいります」
 
 所得税減税に踏み切るのかが注目される「国民への還元」については、「具体化に向けて与党に早急な検討を指示する」という説明にとどまり、具体的な減税について言及はなかった。

 岸田総理大臣:「税収の増収分の一部を公正かつ適正に還元し、物価高による国民のご負担を緩和いたします」

■岸田総理大臣「変化の流れを掴み取る」強調

 国民民主党 玉木雄一郎代表:「私なら、賃金、賃金、賃金だなあ。やっぱりガソリン減税をやるべきだと」

 立憲民主党 泉健太代表:「総理の姿は妙な高揚感があって、なんか原稿以上にその高揚感が1人歩きしてるかのような場面が何度もあったなと思います」

 所信演説前、笑みを浮かべていた岸田総理大臣は、上機嫌な様子で演説原稿をチェックしている。登壇してからも「減税どうすんだ」とヤジが飛んでも、余裕の笑顔を見せた。

 さらに、立憲民主党の泉代表からは「“変化の流れを絶対に逃さない”というふうに、冒頭で総理がおっしゃられましたが、世論の変化の流れをですね、是非逃さず、つかみ取っていただきたいと」という指摘もあった。

 岸田総理大臣が演説で度々口にした「変化の流れを掴み取る」というキーワード。「変化の流れ」という言葉は、演説中13回登場した。

 岸田総理大臣:「“変化の流れ”をつかみ取るための一丁目一番地は経済です」「デジタル化への“変化の流れ”を確実につかんでいかなければならない」「“変化の流れ”をつかみ、変化を力にしてまいります」

 立憲民主党 泉代表:「世論は現行の健康保険証をやめてほしいとは言っていません。増税はしてほしくないと言っています。この流れもつかんでいただきたい。総理が一番変化の流れを逃しているんじゃないかと」

(「羽鳥慎一モーニングショー」2023年10月24日放送分より)
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