日大に私学助成金「全額不交付」異例の早さで決定…専門家「かなり想定外に重い処分」【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年10月24日)
23日、日本大学に対する今年度の「私学助成金」が、全額不交付ということが決まった。本来ならば来年1月に最終判断なのだが、異例の早さでの決定となった。
■補助金への影響避け…澤田副学長に辞任を?
日本大学の学生(3年):「助成金があれば(学校設備で)改善されたはずのことが、後ろ倒しに仕方なくなってしまっている部分はあると思うので。この大学に通っている身としては少し残念」
日本大学の学生(1年):「頑張ってきている学生もいるので、あまりそういう大学としては見られたくない」
国が私立大学に補助金として交付する私学助成金。日大が3年連続の全額不交付となった理由が、“アメフト部の薬物事件”だ。
この問題を巡っては、運動部を統括する澤田康広副学長が、学生寮から見つかった植物片を12日間にわたって保管し、すぐに警察に届け出でなかったことが分かっている。
これを巡り、林真理子理事長と澤田副学長のものと思われる会話では、こんなやり取りもあったという。
林理事長:「今、補助金不交付の可能性が非常に高いんですね。もし、澤田先生が役員として事情聴取を受けたとマスコミに出ると、おそらく(補助金は)不交付じゃないかというのが、みんなの見立てなんですけれども」
澤田副学長:「補助金をもらうために、私に辞めろということですか」
林理事長:「いや、補助金もありますし、やっぱり社会的にも許されないじゃないですか」「私たちはもう、補助金もほしいし、たたかれたくもないし」
補助金への影響を避けるため、澤田副学長に辞任を求めたとみられる林理事長。このことについて、日本大学は「進退について自身で判断するよう検討を促したことはあるものの、それ以上のものではない」としています。
■全額不交付…専門家「想定外に重い処分」
しかし、23日に林理事長の不安は、現実になった。
日本私立学校振興・共済事業団:「日大における信頼回復に向けたスピード感が足りない」
元理事長の脱税事件以降も、学校法人としての管理運営体制が機能していないと判断し、来年1月に行われる最終判断を待たずに、不交付を決定した。
この判断の速さについて、専門家はこう話す。
大学ジャーナリスト 石渡嶺司氏:「10月の審議会の時点では、澤田副学長が逮捕・起訴されたわけではないので、処分保留をするものとみていました。今回の処分は、日大にとってかなり想定外に重い処分となってしまった」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年10月24日放送分より)
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