「責任は大きいと痛感」 500人超が食中毒…駅弁「吉田屋」社長が謝罪(2023年10月21日)

「責任は大きいと痛感」 500人超が食中毒…駅弁「吉田屋」社長が謝罪(2023年10月21日)

「責任は大きいと痛感」 500人超が食中毒…駅弁「吉田屋」社長が謝罪(2023年10月21日)

 先月、全国で500人以上の食中毒患者を出した駅弁メーカー「吉田屋」の社長が初めて記者会見を開き、涙ながらに謝罪しました。

 吉田屋は外部の業者に米の製造を委託していました。

 吉田屋 吉田広城社長:「(米の)温度指定をしていたにもかかわらず、受け入れ時に温度の測定を初日はしていなかった。受け入れた米飯を盛り付け時まで、そのままの状態で保管していた。不適切な温度管理のもと、時間の経過に伴い菌が増殖する恐れがあることを十分に理解しておらず、このようなことになったことは手前どもの責任は本当に大きいと痛感している」

 盛り付けの際にいつもより米が温かかったため、今回だけ自社の判断で冷やして使ったそうです。それで正しかったのでしょうか。専門家は…。

 消費者問題研究所 垣田達哉代表:「冷やしても菌は死なないので、それを食べれば食中毒の可能性がある。今まで通りのことをやっていれば、恐らく問題はなかったのではないか。何か今回だけ特別なこと、マニュアル通りやらなかった。何が原因で背景が何だったのかは明らかになっていない気がします」

 他にも米の容器を殺菌せずに搬入したことや手の消毒が十分ではなかったと保健所は指摘しています。

 吉田屋の弁当による食中毒は521人。イベントなどでも販売されていたため、患者は全国29の都道府県で確認されました。会見では、こうした製造のキャパシティーを超えた幅広い経営も一因だとしました。背景にはコロナによる経営不振があったようです。

 吉田屋 吉田広城社長:「売り上げを重視したことは経営者である私の甘さだと認識している。従業員を食わせていくという立場上、そのような判断に至りました。無理をさせすぎた、そう理解している」

 言葉に詰まりながら涙を拭うシーンも。今後は保健所の指導に従い、業務改善に取り組みます。

 吉田屋 吉田広城社長:「本当にご購入ありがとうございました。にもかかわらず、3連休、皆さん色々と楽しみにしていたと思います。本当に私の不徳の致すところです」

 “外部の米は二度と使わない”そうです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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