ロシア軍占拠のザポリージャ原発 原子炉建屋に“爆発物”複数設置か(2023年7月5日)
ロシア軍が占拠しているザポリージャ原発で新たな動きです。ウクライナのゼレンスキー大統領は「原子炉建屋に爆発物のような異物が設置された」と明らかにしました。
■原子炉建屋に“爆発物”複数設置か
開始から1カ月が過ぎたウクライナによる反転攻勢。これを食い止めるためなのでしょうか。ロシア軍がザポリージャ原発の原子炉建屋に「爆発物のような異物を設置した」とウクライナ軍の参謀本部が明らかにしました。
ウクライナ ゼレンスキー大統領:「情報機関によると、ロシア軍が爆発物のようなものをザポリージャ原発の複数の原子炉建屋に設置した。原発攻撃のシミュレーションか、他の計画があるのかもしれない」
ウクライナ国防省の情報総局は先月末、原発に送り込まれたロシア人が段階的に退去しているとも明かしています。ザポリージャ原発があるのはウクライナ南東部。ロシアが侵攻を開始してまもない、去年3月からロシア軍に占拠されています。
先月、ウクライナで視察をしたIAEA(国際原子力機関)のグロッシ事務局長は…。
IAEA グロッシ事務局長:「この原発は、まさに前線に位置しています。まさに反転攻勢が行われ、軍事活動が拡大するなか、事故や建屋の被弾、外部電源の喪失の可能性は非常に高まっています」
■原発運転ロシア企業が“攻撃予告”
一方のロシアメディア。原発の運転を担うロシア企業の幹部が「5日の夜、ウクライナ軍が長距離兵器やドローンでザポリージャ原発を攻撃しようとするだろう」と話したと伝えています。ウクライナ軍の参謀本部は、ロシア側が爆発を起こし、ウクライナ軍の攻撃に見せ掛ける可能性があるとしています。
ウクライナ ゼレンスキー大統領:「ザポリージャ原発を危険にさらしているのはロシアだけであり、他にはいない」
原子炉建屋の屋根で爆発が起きた場合、どのようなことが想定されるのでしょうか。
日本エネルギー経済研究所 黒木昭弘氏:「格納建屋の一番上の部分をロシア軍が爆破するという懸念。万が一そういうことが起きても圧力容器の中の使用済み燃料が外に出ていない限りは、影響はごくわずか」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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