クマ被害急増 児童送迎の車渋滞 スプレー・メガホン…対策グッズ品薄(2023年10月20日)

クマ被害急増 児童送迎の車渋滞 スプレー・メガホン…対策グッズ品薄(2023年10月20日)

クマ被害急増 児童送迎の車渋滞 スプレー・メガホン…対策グッズ品薄(2023年10月20日)

 市街地で急増するクマによる人の襲撃。19日、6人が襲われた北秋田市では子ども達を安全に送り届けようとする保護者の車で渋滞状態に。ホームセンターでは、クマ対策グッズが飛ぶように売れています。

■女性死亡現場近くで「庭にクマ」

 富山市の住宅の庭。猟友会、そして警察官が慌ただしく動いています。20日朝、住民から「自宅の庭にクマがいる」と通報があったのです。

 この現場付近では、17日に79歳の女性がクマに襲われて死亡しています。

■買い物帰り60代男性襲われる

 新潟県にはクマの痕跡がありありと残されていました。

 阿賀町の住宅で19日夜、買い物から帰って来た60代の男性がカキの木に潜んでいたクマに襲われました。男性は顔や腕などを引っかかれて1週間程度、入院するということです。

■同じ個体?市街地で次々6人が

 住民が次々とクマに襲われた北秋田市でも新たな被害が確認されています。

 19日午前、市の中心部で数時間のうちに5人がクマに襲われてけがをしました。6人目の被害が発生したのは、そこから南へ約20キロ離れた地区です。6人を襲ったのは同じクマなのでしょうか。

 秋田県立大学 生物資源科学部 星崎和彦教授:「20キロ離れているところは別のクマがいると考えるのが自然」

■「木登り得意」ツキノワグマか

 秋田県のクマに詳しい専門家は、6件目の被害は別のクマだと推測しています。

 そのうえで人を襲ったクマについては…。

 秋田県立大学 生物資源科学部 星崎和彦教授:「ツキノワグマで間違いないと思います。クマの体重は数十キロ以上あって大きい個体が100キロ超えるわけだが、皆走れば速いですし、木登りが得意ですし、(今回のクマは)隠れているか、別の所で餌(えさ)を探しているか、そんなに離れていないと思う」

 19日は臨時休校になった現場周辺の小学校。20日は通常通り授業があるものの、日常とはかけ離れた登校風景が広がりました。

 保護者:「やっぱり心配ですよね。何日かは送り迎えするでしょうね。きのうは鍵を閉めて(子どもに)出るな出るなって、怖くて」

 徒歩だとクマに襲われる危険があるため、保護者が車で玄関の目の前まで送り届けていたのです。

■クマ撃退スプレー「品薄状態」

 被害を受けてホームセンターでは対策グッズの売り上げが急激に伸びているといいます。定番の撃退スプレーは品薄状態になっていました。

 サンデー鷹巣店 千葉雅矢さん:「全く買えないわけではないが、入荷が遅れています」

 一番人気は鈴だといいます。さらに、クマ対策グッズのコーナーにはメガホンまでありました。

 サンデー鷹巣店 千葉雅矢さん:「緊急でもすぐアラームが鳴るようなメガホンを取り扱っている」

■「メガホンは効果的」声で対策

 メガホンはクマに対して有効だと専門家も話します。

 秋田県立大学 生物資源科学部 星崎和彦教授:「『声』が一番いいです。人間はクマにとって一番嫌な存在。人間が複数いることはかなり抑止力。メガホンは効果的がある」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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