長期金利10年ぶり高水準…住宅ローン影響は? 都内ではマンション価格“1億円超”【もっと知りたい!】(2023年10月20日)
長期金利が10年ぶりとなる高い水準になりました。住宅ローン金利への影響が強まるなか、都心に比べると価格が低い郊外の戸建てが注目されています。
■郊外人気エリア“立川”住みやすさは?
都心の住宅価格の高騰が止まりません。不動産経済研究所によると、今年上半期23区で販売された新築マンションの平均価格は1億572万円と、初めて1億円を超えました。バブル期を上回り、過去最高です。
30代:「(Q.都心はマンションが1億円)ちょっと手が届かないので、全然知らない話ですね」「ちょっとうちはしんどいかな」
そこで、人気が高まっているのは郊外の物件です。
新宿まで30分、3路線が乗り入れるJR立川駅。周辺には飲食店やショッピングモールなど生活に便利な施設がそろっていることに加え、昭和記念公園など豊かな自然も広がります。
立川市民はこう話します。
立川市民(60代):「住みやすいですよね、いろいろお店もいっぱいあって。犬3匹、猫3匹いますので、ここら辺だと飼いやすいし」
立川市民(30代):「ららぽ(商業施設)に来れば消耗品というか、衣服とかもなんでもそろっちゃうので。逆にもう立川から出ないような生活をしています」
■4LDK+駐車場付きで「5000万円以下」
立川市の新築物件にも問い合わせが増えていました。
ミライズホーム 磯部亮太さん:「リビングダイニングキッチンで19.5帖(じょう)ございますので、他の物件と比べても開放感のある物件となっています」
立川駅から自転車で7分の場所にある2階建て住宅。敷地面積27坪、延べ床面積29坪です。1階には料理をしながら家族でコミュニケーションが取れる対面キッチン。2階には、南向きのバルコニーもあり日当たりは良好です。
磯部さん:「2階は4部屋配置しております。お子様が2人以上いる方やリモートワークで使いたい方にも便利となっております」「(Q.お客様はどういった方が多い?)都内に通う必要がなくなって、リモートワークをしている方々が郊外で戸建てを買おうと。自然もあって、都内にも行きやすいエリア。それが魅力的だと思います」
4LDKで駐車場付きの物件。気になるそのお値段は?
磯部さん:「今、4990万円(税込み)で5000万円を切った価格となっています」
■「固定金利はまだ上がる」米国のように上昇?
次に気になるのが、住宅ローンにも影響する金利の動向です。19日に国債市場では長期金利の指標である10年物国債の利回りが0.840%まで上昇。2013年7月以来、およそ10年3カ月ぶりの高水準です。
住宅ローンアナリスト 「モゲチェック」 塩澤崇取締役:「長期金利の上昇はまだ続くと思います。年内いっぱい続く。連動する形で住宅ローンの固定金利、これはまだ上がると思います。代表的な商品でいいますと、今の金利1.88%が2%超えも十分考えられるシナリオ」
例えば先ほどの4990万円の立川の物件。このうち3500万円を、住宅金融支援機構「フラット35」で、現在の金利で借り入れた場合と、金利が2%に上昇した場合を比べると、月々の返済額はおよそ2000円、総額はおよそ90万円もプラスに。
街の人からは、このような声が聞かれました。
固定金利でマンションを購入(30代):「(Q.固定金利上がっているが?)不安はありますね。子どもが小さいうちにコツコツためていかないと」
海の向こうアメリカでは、住宅ローン金利がとんでもないレベルになりました。固定金利の平均値8%は2000年以来、23年ぶりの高水準です。日本もアメリカと同じように上昇する可能性はあるのでしょうか?
塩澤取締役:「今アメリカがどういう状況かというと、ある意味経済が過熱している状況。賃金も上がってそれによって物価も上がるという好循環。アメリカが金利が上がっているから日本も金利上がるというのは短絡的かなと」
(「グッド!モーニング」2023年10月20日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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