“異例の不作”国産マツタケようやく収穫で客殺到 「5000円つかみ取り」イベントも【もっと知りたい!】(2023年10月19日)

“異例の不作”国産マツタケようやく収穫で客殺到 「5000円つかみ取り」イベントも【もっと知りたい!】(2023年10月19日)

“異例の不作”国産マツタケようやく収穫で客殺到 「5000円つかみ取り」イベントも【もっと知りたい!】(2023年10月19日)

 猛暑の影響で激減していた国産のマツタケがようやく収穫されるようになりました。店には、秋の味覚を待ちわびた人たちが殺到しています。

■「3万7000円」購入も…長野のピーク今週

 長野県青木村にある道の駅です。開店前に50人ほどが列を作っています。

 並ぶ人:「(Q.何時くらいから?)7時から」「(Q.もう1時間くらい?)(並んで)2時間になる」「4時半に起きて、5時にうちを出て(片道)2時間40分。普段ぜいたくしないから、これくらいのぜいたくはいいだろうって」

 早朝から並んででも手に入れたいもの。それは、秋の味覚の王様・マツタケです。

 今年は猛暑の影響で“異例の不作”。例年この時期は100パック以上のマツタケが並ぶといいますが、18日に店頭に並べられたのはおよそ半分。

 販売が始まると、並んでいた人はかごを受け取って一目散にマツタケ売り場へと足を運んでいきます。

 次々と、買い物かごへ入れられていくマツタケ。わずか25分で完売となりました。

 マツタケ購入者:「(マツタケ代)1万7500円。出費が痛いなというのと、マツタケのおいしさを堪能しようと思っています」「(Q.いくら使った?)3万7000円」「とりあえず、最初に買えてよかったです」「(Q.3パック購入されて?)できれば、もう少し買いたかった…」

 購入できた人がいる一方、こちらの女性は売り場へ到着する10分前に売り切れに…。

 道の駅利用客:「これ見てびっくりしちゃって…。もう完売なんですよ、9時半ですよね。がっかりしちゃいました」

 肩を落とす女性、しかしその時、入荷が遅れていたマツタケ3つが到着。なんとか買うことができました。

 道の駅あおき 若林崇弘さん:「9月は0パックだったんですが10月4日より販売を始めて、だんだん先週土曜日から60パック以上ということで、きょうも65パックということで、お客様に買っていただいています。9月は本当にどうなっちゃうのかなと思いましたが、やっと従来のキノコ(マツタケ)が並べられるようになりました」

 長野県内の収穫のピークは今週いっぱいといわれています。

■マツタケ採り名人「こんなにないことは…」

 山にはまだマツタケは生えているのでしょうか?収穫の現場を取材しました。

 同行してくれたのは、マツタケを採り続けて30年のマツタケ採り名人・橋本和幸さん(67)です。

 橋本さん:「(Q.(収穫ポイントは)もうすぐですか?)もうすぐだと思います。ただ(マツタケは)98%の確率でないと思います」「(Q.例年は?)1シーズンで20本くらい。そこを何カ所も回らないと数は採れない」

 傾斜の厳しい山道を進み、マツタケが採れるポイントを目指しますが、生えている気配はありません…。

 橋本さん:「(Q.ありそうですか?)ないですね」「(Q.こんなにないことはない?)こんなにないことはないよ」

 名人も驚くほど、今年はマツタケが見当たりません。探すこと30分、発見したのは、地面からわずかに顔をだしたマツタケです。

 橋本さん:「奇跡的な1本」

 その奇跡の1本を慎重に採ってみると、姿を見せたのは、なんともかわいらしいマツタケでした。

 見つけることができたのは、売り物にはならない小さなマツタケのみ。やはり今年は少ないようです。

■岩手産マツタケ「つかみ取り」広島で開催

 しかし、そんななかで信じられないイベントが開催されている場所があります。

 先週、広島で行われたイベントの映像です。映像をよく見てみると、なんと「国産松茸 つかみ取り」の文字が。一体、どういうことなのでしょうか?

 世羅の大地 松浦辰行社長:「マツタケのつかみ取りというのをやりまして、県外からも来るのですが、大人5000円で好きなだけ手でつかんでもらい、それを差し上げる。子ども・小学校以下は2500円でつかんでもらうということで、非常に人気がありまして」

 実はここに並んだマツタケは、地元産ではありません。西日本が軒並み不作だった一方、北日本ではある程度収穫できた地域もあり、今回は岩手県産のマツタケを大量に仕入れることに成功したのです。

■“中国産マツタケ”のお得なコースも

 貴重なマツタケを求めて人が集まる場所は他にもあります。

 飛騨牛とマツタケのすきやきに、定番の土瓶蒸し。東京・赤坂ではマツタケづくしの料理を楽しむ人々の姿がありました。

 利用者:「すごいおいしくて、香りがすごくこの鍋がよくて。おすしも食べたんですけど、それはまた違った食感でおいしかったです」

 この店では、リーズナブルな値段で料理を安定して提供ができるよう現在は中国産のマツタケをメインで扱っています。

 もちろん、希望があれば国産マツタケでの提供も可能だといいますが、店の人はこう話します。

 松葉屋 宮南譲社長:「当店で申し上げると、輸入(マツタケの)コースのプラス2万円くらいいただいて、国産のコースをやっております。マツタケは今が旬ですから。とはいえ今月いっぱいくらいが一番おいしいと思いますので、お楽しみください」

(「グッド!モーニング」2023年10月19日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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