中国・7月~9月期GDPは前年同期比+4.9%も先行き不透明 「宝くじ」の売り上げ伸びる|TBS NEWS DIG
中国政府は7月から9月までのGDP成長率を発表しました。消費は緩やかに回復しつつありますが、人々の間では節約志向が続いています。
北京最大のチベット仏教寺院「雍和宮」。
記者
「きょうは平日ですが、非常に多くの若者たちが祈りを捧げに来ています」
平日にもかかわらず、若者の姿が目立ちました。
参拝客
「(Q.どんなことをお祈りしたのですか?)金持ちになりたいです」
多くの中国の若者にとって、心配事は就職問題です。
参拝客
「(願い事を)口にすると、かなわなくなるかもしれないけど、(就職状況は)良くなってほしいです」
中国政府は8月に突然、都市部の若者の失業率の発表を取りやめました。6月の時点で20%を超えていた若者の失業率ですが、実態は50%を超えるという試算もあり、社会不安を招かないよう発表を取りやめたのではという憶測が広がりました。
深刻なのは、失業率だけではありません。国慶節に伴う連休中、国内旅行をした人からはこんな声が。
連休中に国内旅行した人
「安く済ませました。ツアーの料金も安くなっています。混雑も以前ほどではありません。ツアーガイドは、今年の混雑は以前の半分だと言っていました」
ゼロコロナ政策が終わり、旅行需要は回復したものの、節約志向が高まっていることが伺えます。
北京市民
「なるべく家で料理して、自転車で行けるなら、車は使わないようにしています。以前は気にせずお金を使っていました」
中国国家統計局が発表した7月から9月までのGDP成長率は、去年の同じ時期と比べてプラス4.9%。しかし、前期と比べた伸び率はプラス1.3%に留まっていて、不動産不況が依然として足を引っ張っています。
中国国家統計局報道官
「海外の環境はさらに複雑で厳しくなり、国内需要はいまだに不足しています」
そして、最近顕在化しているのが地方財政の悪化です。先月には、雲南省の省都・昆明の地下鉄でも従業員に賃金が支払われていないことを中国メディアが報じています。
こうしたなか、増えているのが宝くじの販売です。国営の新華社通信によりますと、8月の宝くじ売上高は前年の同じ月と比べておよそ1.5倍、1兆円あまりになったといいます。
消費は緩やかに回復しつつありますが、不安を抱える人々の暮らしは神頼みの状況が続いています。
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