ハマスが待ち伏せ「巨大地下トンネル網」 イスラエル大規模侵攻なら壮絶なゲリラ戦か(2023年10月16日)
9年前の侵攻時に現地で取材をしたテレビ朝日の元カイロ支局長 荒木基さんに話を伺います。
■緊迫…ガザ迫る“大規模”地上侵攻
Q.最新の状況をどう見る
(テレビ朝日 元カイロ支局長 荒木基さん)
「ハマスを支援するイランが『ガサでの攻撃が続けば介入せざるを得ない』と示唆するような報道がある。一方、イスラエルを支持するアメリカも空母2隻目を地中海に派遣へ。お互いの後ろ盾が緊迫の度合いが増している」
Q.イランの直接的な軍事介入あり得る?
「今回の発言はポーズかもしれないが、一歩前に出て本気度を見せた形。“反イスラエル武装勢力”を一層支援し、イスラエルに圧力をかける可能性がある」
Q.イスラエルは北部に入る?
「イスラエル側が退避を呼び掛けている北部、ここは途中に枯れ川があり、そこを境に北側を狙うのでは。2014年は予備役5万人投入と言われたが、今回は約36万人投入と言われている」
▼ハマスは“ガザのメトロ”(=地下鉄)とも呼ばれる巨大なトンネル網を地下に張り巡らせているとされ、今回の人質120人以上をトンネル内に拘束し、人間の盾にしているとの報道も(BBCなど)
Q.このトンネルは戦況にどんな影響与える?
「ここ数日のイスラエル軍はトンネルを狙った作戦を続けている。今回の大規模侵攻はこのトンネルをいかに片付けていくかが焦点に。イスラエルは人質の救出作戦として諜報などで居場所特定を試みるが、ハマス側も通信を最小限に抑え対抗」
▼ネタニヤフ首相「ハマスを破壊し勝利する」
Q.ネタニヤフ首相のこの発言、どう見る?
「イスラエルは過去に無い1000人超える犠牲者。ハマス殲滅ぐらいまでいかないと国内世論収まらない。一方、ハマスの幹部は海外にいる。ガザ地区の戦闘員を倒しても思想・考え方は変わらない。“殲滅“は何を目標にするのか。不可能に近い」
10月15日『サンデーステーション』より
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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