“万博工事”遅れ 人手不足解消に時間外労働？…地元建設会社の参加で状況改善の案も【もっと知りたい！】(2023年10月12日)
大阪・関西万博のパビリオンの建設が遅れている問題で、自民党の会合で「現場で働く人を時間外労働制限の対象から外すべきだ」とする意見が出ていたことが分かりました。
■間に合わない？短期間でパビリオン建設も
世耕弘成参院幹事長：「建設業界の人手不足といった外的要因によって、色々と心配の声が挙がっているわけです」
10日、自民党内で開かれた万博を推進する会合で、議員らから打開策が上がりました。
参加国の手続きが大幅に遅れていて、目玉の一つであるパビリオンは短い期間で建設しなければ間に合わない可能性があります。
「人手不足の問題を時間外労働規制の対象外にして補おう」という意見に対して、街の人からは次のような声が聞かれました。
会社員（20代）：「あまりにも現場で働く人たちのことを考えてないなって思います」
50代：「結局、少ない人数で無理して、工事の日程が決められてるから。難しいですよね。今、人が足らないし」
■地元建設会社の参加 状況改善へ期待
来年4月から時間外労働が厳格化される建築業界。実際にパビリオン建設に関わる会社を取材しました。
万博関連会社：「日本として働き方を改善するという世界へのメッセージでもあるから。世界が注目する万博のような国際イベントで、例外としてしまうのは疑問が残る」
「大手建築会社に頼るだけではなく、地元の建設会社も参加することで、状況が改善するのでは」と話します。
万博関連会社：「（開幕まで）残り時間が少ないので、今のままの進め方では難しい。『万博に関わりたい』と志を持っているが、接点のない会社が多くある。そういう企業が参画すれば、準備が加速すると思う」
自見はなこ万博担当大臣：「政府側が建設業界の関係者と意見交換をしても、（規制緩和について）本件が議論なったことは正式にはない。個人的にも、時間外労働の上限規制の緩和や撤廃は、大阪・関西万博のテーマを考えても相いれない。仕事のしやすい環境整備をすることが最優先」
（「グッド！モーニング」2023年10月12日放送分より）
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