【独自】“宮内庁関係者”騙る男を逮捕　「皇室献上品」として桃をだまし取ろうとした疑い｜TBS NEWS DIG

【独自】“宮内庁関係者”騙る男を逮捕　「皇室献上品」として桃をだまし取ろうとした疑い｜TBS NEWS DIG

宮内庁を名乗って、桃などを皇室への献上品として依頼する文書が各地に送られていた問題で、警察は福島県内の男性から桃をだまし取ろうとしたとして、都内に住む男を逮捕しました。

けさ、車に乗り都内の自宅から外出した男。加藤正夫容疑者（75）です。

記者
「加藤容疑者を乗せたとみられる車が、福島北警察署に入ってきました」

加藤容疑者は今年5月、宮内庁関係者になりすまし皇室への献上品として、福島市内の男性から桃をだまし取ろうとした疑いが持たれています。

加藤容疑者は逮捕前、JNNの取材に対し、容疑を否認していました。

加藤正夫容疑者
「（Q.桃はどこにいったんですか?）知らない。桃が獲れる時期に行ったら『サンプルで』と言われた。私は全部買い上げている。（Q.お金は払っている？）私にくれる分はね」

桃を献上した農家などには、「皇室献上品生産地」などと書かれた看板が突然送られてきたといいます。

その後、“宮内庁の依頼”として農産物の献上を求める文書が送られてきたといいますが…

加藤正夫容疑者
「あの看板を作って、私が配ったら詐欺行為で、お金儲けるためにやっているということでしょ。普通の神経の人だとできませんよ。宮内庁さんのやることひどいよ」

宮内庁は「献上を依頼することも、木の看板を渡すこともない」と強く否定しています。

JNNは「看板を作っていない」とする加藤容疑者の主張を確かめるため、看板の文字を書いた書家を捜し当てました。すると…

看板の文字を書いた書家
「ただ書いて下さいと言われたものを奉仕しただけ。皇室献上品と書いている脇に町の名前とか、会社の名前が書いてあったから、その方が発注したと思った。騙されたんだなって、全く憎らしいですね」

この書家は、加藤容疑者の知人から依頼を受けたといいます。

一方、加藤容疑者は「皇室との関係」を強調しました。

加藤正夫容疑者
「私の携帯に（宮内庁）庭園課から、『来てみてくれ』と電話があった。（Q.いつですか）4～5日前、いつ来るかって。（Q.どなたから電話が来た）庭園課の課長だと思う」

しかし、宮内庁庭園課の課長は…

宮内庁庭園課長
「加藤正夫という人は知らないので、4～5日前に電話をする訳がない。庭園課に出入りしているということも聞いたことがない」

警察は、事件の経緯を慎重に調べています。

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