“留守番は虐待”埼玉条例案に疑問の声 子ども置いてゴミ出しもNG 違反通報の義務も(2023年10月10日)

“留守番は虐待”埼玉条例案に疑問の声 子ども置いてゴミ出しもNG 違反通報の義務も(2023年10月10日)

“留守番は虐待”埼玉条例案に疑問の声 子ども置いてゴミ出しもNG 違反通報の義務も(2023年10月10日)

 埼玉県議会に提出された虐待禁止条例の改正案に対し、「現実的ではない」などと疑問の声が相次いでいます。

■“留守番は虐待”条例案 子ども置いてゴミ出しもNG

 放課後の見慣れた光景が、“条例違反”になるかもしれません。

 自民党埼玉県議団が提出した条例の改正案は、児童虐待の範囲を大きく広げました。

 自民党県議団 小久保憲一議員:「小学校3年生以下の児童の養護者は、当該児童を住居その他の場所に残したまま外出すること、その他の放置をしてはならないことを規定いたしました」

 例えば、小学校1年生から3年生の子どもだけでの登下校も、この“放置”に当たります。

 他にも、子どもだけで公園で遊ぶことや、子どもだけでお使いに出掛けることも違反となります。

 留守番は、高校生の兄弟が一緒にいたとしても許されません。子どもを置いてゴミ出しに出ることも、違反となる恐れがあります。

 共産党 伊藤はつみ県議:「ゴミ出しも行くなというのなら、誰がゴミを出してくれるのか」

■子育て世代も疑問「現実をご存じないんだろうなと…」

 改正案では、「安全を確保できる」「すぐに駆け付けられる」の2点が確保できない状況は、たとえ短時間であっても放置にあたると規定しています。また、違反を見つけた場合には、通報する義務も課しています。

 自民党県議団 田村琢実団長:「(Q.留守番も虐待?)もちろんです。子どもが放置をされている状態を、我々は『虐待』と定義し、留守番ができるからといって、小3以下の子どもを残して外出している状態がいかに危険か。そこの意識の認識を変えていただきたいというのが、私どもの条例に対する思い」

 一方、子育て世代からは疑問や批判の声が、多く聞かれました。

 小学校低学年の親:「いや無理、無理です。絶対やめてほしいです」「(提出した議員は)現実をご存じないんだろうなと思っていて。知ってもらおうと思うのも、難しいのかなと思います」

 また、さいたま市のPTA協議会は改正案に反対する意見書を、9日に自民党側に提出しました。

 改正案は、すでに委員会で賛成多数で可決されていて、13日に予定されている本会議でも可決されれば、来年4月から施行されます。

(「グッド!モーニング」2023年10月10日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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