円安直撃のアパレル業者「干し芋」で起死回生“割安”メイド・イン・ジャパン注文急増(2023年10月8日)

円安直撃のアパレル業者「干し芋」で起死回生“割安”メイド・イン・ジャパン注文急増(2023年10月8日)

円安直撃のアパレル業者「干し芋」で起死回生“割安”メイド・イン・ジャパン注文急増(2023年10月8日)

およそ11カ月ぶりに一時、1ドル=150円を突破するなど、終わりが見えない円安。
原材料の高騰が直撃するアパレル業者は“発想の転換”で難局を乗り切ろうとしています。
起死回生の一手は…「干し芋」です。

■“記録的円安”3連休に暗い影「全部高い」

(佐々木一真アナウンサー)「3連休中日のこの日、横浜は多くの人で賑わっています。世界のグルメや文化が楽しめるイベントが開催されていまして、こちらでは大きな鉄板の上で、今まさに調理が行われています」
食欲の秋です。イベントの目玉は、やはり世界各国の料理。
アメリカでブームとなっている昔ながらのハンバーガー。パテを押しつぶして、焼き上げるスタイルで、カリっとした触感を楽しむことができます。さらに、こちらはパキスタンの「チキン タカタク」。鶏肉の塊と野菜を、鉄板の上で刻みながら調理していきます。この音が「タカタク」という名前の由来だと言います。
「はーい、アイスクリーム!」
トルコ料理の店でトルコアイスを頼めば、お約束のパフォーマンスも。このイベント、世界のグルメや音楽、文化を味わい、世界旅行気分を満喫してもらおうというもの。
「ください!」
男の子が購入したのは、生まれて初めて見たというオカリナです。
「円安の中で海外に行こうとすると、費用という面で見ると億劫なところ、気軽に身近に体験できるというのはいいと思います」
(イベントに来た家族連れ)「今は円安ですし、なかなか海外に行けない中、海外にいるような気分を味わえて楽しいですね」
止まらない円安の影響は、世界の料理を提供するお店にも。
(イスタンブールGINZA フラットさん)「全部高くなった。チキンもビーフも使っているパンも全部、輸入しているし、だからちょっと高い」
(レストラン ナワブ アチャリヤさん)「例えば1kgスパイスが1000円だったら、今なら1600円くらい。たくさんのお客さんに食べさせたい気持ちがあって値段を上げてない」

■円安“直撃”アパレル業者「干し芋」で起死回生

“円安”の影響はアパレル業界でも深刻です。関東を中心に婦人服ブランドを24店舗で展開する「フクダ」。
(アパレル企業「フクダ」 福田勝也社長(45))「こちらが今、今年の秋発売する物のコーディネートになっております。綿・麻素材の値上がりが20%以上上がっている。この原材料高をどのように吸収していくのか…」
円安などの影響で原材料が軒並み20%以上値上がりしているといいます。コロナ禍で32あった店舗も24に縮小。そこにやってきたのが“円安”でした。
(福田勝也社長)「売り上げ減に伴いまして店舗の閉鎖がありましたので、従業員の雇用をどうやって守っていくのか」
そこで、“起死回生”の一手に選んだのが…
(福田勝也社長)「こちらは去年採りました、自社生産の“さつまいも”となっております」
洋服の倉庫を改装して作った、さつまいもの倉庫。
(福田勝也社長)「アパレルなのですが、新規事業としてさつまいもの生産と干し芋の加工を本気でやっております」
アパレル企業がさつまいもを生産し、“干し芋”に加工し、販売しているといいます。しかし、なぜ“干し芋”なのか…
(福田勝也社長)「モデルの方が干し芋を食べているシーンを目撃しまして、あっ、食べるんだという非常に衝撃を受けまして、これは間違いなくビジネスになると」
今年初の収穫日、社長の姿はさつまいも畑に…農作業をしているのは、もちろんアパレルの社員たち。
Q. 普段はどういう仕事を?
(仕入れ担当の社員(51))「アパレルの仕入れをやっています」
さつまいもの栽培から干し芋の加工まで、全て社員で完結させているといいます。
(仕入れ担当の社員(66))「我々もトラクターのハンドルを握ったこともないので、もちろん戸惑いはありましたね」
今年から栽培面積も10倍に拡大。売り上げは好調で、社員の給料アップにも繋がりました。さらに、円安を逆手にとって海外進出も…
(福田勝也社長)「来年からは海外への輸出も予定しておりますので、シンガポールであったり、韓国、ヨーロッパですとオランダ、その3国に関しては具体的にお話が進んでいる」
今、“干し芋”は海外でも注目度が上昇。問い合わせも増えてきたといいます。
「海外に干し芋をとにかく知ってもらいたいという思いがあり、今後大きく展開していく上では円安は追い風になってきております」

■“割安”「メイド・イン・ジャパン」に海外注文急増

円安で割安となったことで「メイド・イン・ジャパン」の商品に今、海外からの注文が急増しています。
(BEENOSグループ 本間哲平執行役員)「こちらにありますような日本の人気タイトルのトレーディングカードゲームであったり、こちらにある人気キャラクターグッズのフィギュア、こういったものが非常に人気となっています。限定グッズなどはですね、非常に高額で取引され、100万円を超えるような取引実績があるものも多くございます」
こちらの会社では、インターネットを通じ、日本から海外へ商品を販売する「越境Eコマース」を行っています。円安で特にお得感が増しているのは…
(BEENOSグループ 本間哲平執行役員)「“高額商品”が非常に多く動きます。特にブランドバッグなどが非常に人気になっております。海外の方から“偽物を見極める技術”を高く評価されておりまして、非常に取引量が多くなっております」
よく売れているジャンルは、ブランド物の腕時計に次いで、トレーディングカードやアニメのフィギュアなど日本を代表するサブカルチャーが上位を占めています。
(BEENOSグループ 友寄寛子さん)「(出品者の)企業様ですとか個人の方からお送り頂いた商品が、こちらに届くようになっています。こちらだけでも数万点以上の商品が海外への発送を待っている状態になっています」
その中には、こんなお宝品も…
(BEENOSグループ 友寄寛子さん)「これはゲームセンターにあるような昔のゲーム機になります。日本にしかないものなので頻繁に販売されているようなものではないということもあって、お買い求めになる海外のお客様はいらっしゃいます」
円安が追い風となり、出品者も増え、取引総額は、今年4月からの3カ月間で140億円を超えました。
(BEENOSグループ 本間哲平執行役員)「(越境ECで)海外販売できているということは非常に円安のメリットを享受できるようなアクションになるかと思います。このきっかけをしっかりつかんで海外の消費者に展開できるようにチャレンジしていただきたいと思っています」

10月8日『サンデーステーション』より
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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