ジャニーズ会見“NGリスト”…鈴木エイト氏「顔見て外されたんじゃないか」と違和感【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年10月6日)
5日、ジャニーズ事務所本社の看板の撤去作業が始まり、涙を流しながら見守るファンの姿がありました。
また2日に開いた記者会見で特定の記者を「指名しない」としたNGリストが用意されていた問題で、会見を運営したコンサルティング会社がリストの存在を認めて謝罪しました。
■ファン涙…「J」のロゴ深夜に撤去
東山紀之社長(57):「すべてジャニーズと付くものはなくなります」
東京・港区にあるジャニーズ事務所の本社。5日、ビルに掲げられた象徴ともいえる社名が書かれた看板。17日の社名変更を前に撤去作業が始まりました。その様子を駆け付けたファンが見守りました。
駆け付けたファン:「心機一転して良いかと思った」「ジャニーズのロゴと建物をずっと見続けてきたので。なくなるんだっていう寂しい気持ちで複雑です」
見守るファンの中には、台湾から来たという女性もいました。
台湾から来たファン:「20年間、嵐とか好きだった。ずっと…。さみしい。20年好きだったからジャニーズのアイドルが…。今、看板がないですよね。本当にさみしいです」
5日深夜、看板の撤去作業が再開。まずは「J」のロゴが外され、続いて社名部分も外されていき、日付をまたいだ午前0時過ぎ、完全に撤去されました。
61年の歴史に幕を下ろすこととなったジャニーズ事務所。新たに問題となっているのが記者会見での“NGリスト”の存在です。
■違和感…鈴木エイト氏「顔見て外されたか」
記者:「フェアじゃない。ちゃんと当ててください」
司会者:「いえ、フェアです」
記者:「これは茶番だと思うんですけど」
司会者:「いえ、全く茶番ではないです」
会見での質問は1社1問とルールが設けられたなか、なかなか指名されない記者たちで騒然となる場面もありました。
ジャニーズアイランド 井ノ原快彦社長:「皆さん冷静に。冷静に話し合いしていきましょうね」
優先的に指名する質問者と、指名しない質問者の名前が書かれていたというリスト。フリージャーナリストの鈴木エイト氏は会見場で手を挙げ続けましたが、指名されることはありませんでした。
鈴木エイト氏:「(司会者が)何度もこちらを見て、しかも座っているエリアごとに当てていったので、次はこっちだなという時は、特に積極的にいち早く挙げていたので。自分の顔が認識されていた印象はあるんです。次こそ自分だなという感覚の時が何回かあったんですけど、当てられなかった。それはおそらく、ちゃんと顔を見たうえで外されたんじゃないかと違和感はあった」
記者:「会見回してください」「司会ちゃんと回せよ」
ジャニーズアイランド 井ノ原社長:「こういう会見の場は今、全国に生放送で伝わっておりまして。小さな子どもたち、自分にも子どもがいます。ジャニーズJr.の子たちもいますし、それこそ被害者の皆さんが自分たちのことで、こんなに揉めているのかっていうのは僕は見せたくないので、できる限りルールを守りながら、ルールを守っていく大人たちの姿をこの会見で見せていきたいって僕は思ってますので、どうかどうか落ち着いてお願いします」
■コンサル会社が謝罪「円滑運営のため」
会見の運営を委託されたのは、外資系のPR会社「FTIコンサルティング」です。
FTIコンサルティングの拠点は、アメリカ・ワシントンのビジネス街の一角にあるビルに入っています。フロアへのアクセスはできませんでしたが、取材に対しメールで「日本法人への確認が必要」だと回答しています。
その日本法人は5日、「NGリスト」を作成したことを認め、謝罪しました。
「NGリスト」を作成したFTIコンサルティング:「資料は限られた会場使用時間の中で、会見の円滑な運営準備のために弊社が作成し、運営スタッフ間で共有したもので、ジャニーズ事務所様は作成や運営スタッフへの共有を含め一切関与しておりません。なお、実際の会見の進行においては、こうした資料に関わらず登壇者、司会者の判断のもと幅広い媒体の記者の皆様にご質問頂くこととし貴重なご意見を頂戴したところです」
会見が行われる10分前、会場スタッフの手には、顔写真がまとめられた資料とみられるものがありました。
FTIコンサルティングの関係者は取材に対し、次のようにコメントしています。
FTIコンサルティングの関係者:「登壇者がNGリストを持っていなかったことは事実です。司会者が持っていたかについてはノーコメントです」
会見では、こんな一幕もありました。
司会者:「顔を覚えられなくなってきました」
FTIコンサルティング関係者は、「前回の会見では、セカンドレイプと受けとられかねない質問があったため、今回は人権に配慮した進行をすべきだと考えた」と説明。そのうえで、「新会社の設立に関する質問から聞いてもらいたいと考えた」といいます。
ジャニーズ事務所は5日、ホームページで「指名NGリスト」への関与を否定しました。
ジャニーズ事務所のホームページから:「会見前々日に本件について会見を委託したコンサルティング会社と打ち合わせをいたしました。その時にコンサルティング会社がメディアのリストを持ってこられて、そこにNGと言う文字があったので、井ノ原が『これどういう意味ですか?絶対当てないとダメですよ』と言いました。その時に会見を委託したコンサルティング会社の方は、『では当てるようにします』と答えました」
「当てるようにする」と答えたというコンサルティング会社。4日、テレビ朝日に対し出されたジャニーズ事務所のコメントでは、「前半ではなく、後半で当てるようにしますと答えました」とありました。
ジャニーズ事務所の関係者は「事務所側からは、ガス抜きの場でもあるので、会見から1時間ぐらい経ってからでもいいからちゃんと当てるよう指摘した」といいます。
ジャニーズ事務所のコンプライアンスの責任者である山田将之弁護士は6日未明、テレビ朝日の質問に答えました。
それによると、リストの存在は報道で初めて知り、事実であれば説明責任を果たす場での対応として不適切だとして、事実関係を確認するとしています。
■東山社長・ジュリー氏…当事者と面会
ジャニーズ性加害問題当事者の会は、東山社長や藤島ジュリー景子前社長らと面会したとホームページで明らかにしました。
東山社長は「喜多川氏の性加害について、事務所としてちゃんと謝罪させていただきます」と述べたといいます。
当事者の会は、「認定と謝罪がなされた一つ目の大きな目的が達成された」としたうえで、今後も「多くの被害者が救済されることを目的に要請を続ける」としています。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年10月6日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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