ウクライナ大統領「武器は置かない」 首都キエフ中心部で銃声
ロシア軍の侵攻が続くウクライナ。街なかでの戦闘や首都陥落が懸念されるなか、キエフではこの一晩の戦闘で子ども2人を含む35人が負傷しました。また中心部では散発的に銃声音が確認されています。
キエフの中心部。ロシア軍のウクライナ侵攻から3日目となる26日未明も銃声や爆発音が鳴り響いています。
AP通信は、ロシア軍がキエフ侵攻を目指すなかで街中での戦闘が始まったと伝えています。ミサイルなどの攻撃もあり、国際空港の近くなどに落下。被害を受けたアパートの映像も入ってきました。
ロイター通信によりますと、この一晩の攻撃で、現地午前6時までに、子ども2人を含む35人が負傷したということです。内務省は住民に対して「戦闘が起きている」として、空襲警報が鳴った場合は近くのシェルターに逃げ込むよう呼びかけています。
こうした中、ロシア国防省は南部メリトポリを掌握したと発表。また、ウクライナの821か所の軍事施設を攻撃し、うち14か所が軍用空港だということです。
犠牲者を増やさないためとして交渉を求めるウクライナに対し、ロシアは“ウクライナ軍が武器を置き抵抗を止めない限り交渉には応じない”としていましたが、ゼレンスキー大統領は新たな動画を公開し、拒否する考えを示しました。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「武器は置かない。私たちの国を守ります」
市内での爆発音はこの前日も断続的に聞かれ、中心部に滞在しているJNNの記者も確認していました。
記者
「現地時間午後10時半、いま銃撃に似たような音が私が滞在するホテルから確認できました。このように街には空襲警報が鳴り響きます。またシェルターへの退避です。きょうは1日で2回目です」
およそ40分間のうちに9回の爆発音があり、取材団は宿泊先の地下にあるシェルターへ避難。宿泊客や近くにいた住人らが集まり、不安そうな表情を浮かべていました。
教会なども避難所として使われていて市民はいまも不安な時間を過ごしています。
(26日17:17)
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