「これまで運営を行っていた人がいない」「この会見の目的は何?」運営会社が「NGリスト」作成認め謝罪、事務所は関与否定【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

「これまで運営を行っていた人がいない」「この会見の目的は何?」運営会社が「NGリスト」作成認め謝罪、事務所は関与否定【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

「これまで運営を行っていた人がいない」「この会見の目的は何?」運営会社が「NGリスト」作成認め謝罪、事務所は関与否定【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

今週月曜に開かれたジャニーズ事務所の会見。その際に出席した記者の「NGリスト」が存在していたことが分かりました。運営会社が作成したことを認め謝罪。事務所側は関与を否定しています。

■ジャニーズ会見、運営会社が「NGリスト」

上村彩子キャスター:
10月2日に行われたジャニーズ事務所の記者会見で、会見の運営を任されていたコンサルティング会社が、質疑応答の際に、特定の記者を指名しないようにするNGリストを作っていたことがわかりました。

リストを入手したジャーナリストの鈴木エイトさんによりますと「指名候補」「指名NG」の記者を顔写真付きでリスト化し、自身も“NGリスト”入りされていたと主張しています。

では、NGリストが作られたことで、9月に行われた記者会見と、どのような変化があったのか比較していきます。

まず会場についてです。1回目の会見は、最大収容人数が約700人の広い会場で行われましたが、2回目の会見は、約400人と狭い会場になりました。この影響もあってか、カメラの台数も、テレビ局ごとに割り振られていますが、1回目は各局2台までのところ、2回目は各局1台までと制限が厳しくなりました。

会見が始まると、1回目の会見当時に代表取締役社長だった藤島ジュリー氏は、1回目の会見は出席していましたが、2回目の会見は姿を現さず、手紙を代読する形でした。司会者は、1回目はコンサル会社の司会者で、2回目は元NHKの男性アナウンサーが行いました。

指名された記者について、Nスタ調べで1回目は68人。指名されていない記者からの質問にも、ほぼ全て回答し、会見時間は4時間10分にも及びました。2回目は24人で、24人目が指名された時に「これで最後にしてください」と質問を打ち切って、予定時間の2時間で終了しました。

会見の途中で「1社1問の質問でお願いします」と司会者が何回も言ったことで、記者の間で紛糾するような事態にもなりました。

では、本当にリストは作られたのでしょうか?ジャニーズ事務所は、10月4日に「弊社は誰か特定の人を当てないで欲しいなどというような、失礼なお願いは決してしておりません」とNGリストの作成の関与を否定しています。

会見運営を委託されたコンサル会社は、NGリストを作成したことを認めた上で「会見の円滑な運営準備のために作成した。業界の裏話として、一般的に作ることはある。限られたメンバーだけが持っていた」と明かしています。

■「この記者会見の目的は何だった?」と感じる記者会見

ホランキャスター:
限られた時間であることは、元々発表されていたということですが、何を持って円滑としているのか。時間がないからテキパキと進めていきたいからなのか。他に意図があったのかを感じられるリストが出てきてしまうと、疑わしい部分も感じてしまいますよね。

田中ウルヴェ京 スポーツ心理学者(博士):
「円滑って誰のためなのか」ということですよね。前提として、何の目的の記者会見だったのか。例えば1回目の時に「みんなで作っていきたいんです」「ちゃんと直していきたいんです」というような発言を東山さんや井ノ原さんがおっしゃったと思います。それであれば「なぜ時間制にしたのか」「なぜ質問を指名制にしたのか」。「この記者会見の目的は何でしたっけ」と思います。

井上貴博キャスター:
ジャニーズ事務所の体質を表してしまったのかなと思うのが、これまでもメディアをコントロールしてきたわけですよね。もちろんメディア側にも落ち度がありましたが、今回もメディアをコントロールできるような方向に、コンサルタント会社が忖度したともとれる。

そうすると、取材する側とされる側の緊張感というか、もっと言うと日本の記者クラブのシステムは、権力側と一体化されやすいと指摘をずっとされてますけど。なぁなぁにならない(ようにしないといけない)。今回も結局この会見は、茶番で何を見せられたのかになってしまう。その会見のあり方自体も見直さなければいけないのかなと感じましたね。

田中ウルヴェ京 博士:
コントロールは、誰かがコントロールするというような、一方的なことなので、そうではなく、もっと柔軟な自由なものということを前提にすれば、質問は誰からでも受けることの方が、ジャニーズ事務所にとっても、メリットになるはずだという意見が、なぜ内部で出なかったのだろうと感じます。

井上キャスター:
再度会見を行うにせよ「今度登壇者をどうするのか」「どういう仕組みにするのか」ここは強く問われますね。

ホランキャスター:
運営をこれまで行っていた人が、全く出ていないので、その部分を何十年にわたって理解している人、今回ジュリー氏は健康的な理由から欠席ということでしたが、1人くらいいないと、その部分を答えられる人が本当にいるんだろうかと思ってしまいます。

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