大型連休の中韓から訪日客大挙 需要を取り込め!新たな取り組み(2023年9月30日)
今週末、大型連休を迎えた中国や韓国から大勢の観光客が日本を訪れています。各地で富裕層などの需要を取り込もうと新たな取り組みが進んでいます。
■中国・韓国 大型連休で多数の訪日客
高級ブランド店が立ち並ぶ東京・銀座で文字通り「爆買い」している中国からの旅行客に出会いました。
旅行客(30代主婦):「きょうは靴とバッグを買いました。大体6万元(約122万円)ぐらいです。予算に上限はありません。気に入れば買う予定です。銀座には新しいモデルがありますから」
この女性の夫は経営者、いわゆる「インバウンド富裕層」です。
29日から中国で始まった8日間の大型連休。この間、延べ20億5000万人が移動すると試算されるなか、日本にも大勢の中国人が訪れています。箱根ロープウェイとの乗り継ぎ場所にあるショップでも、中国語が聞こえてきました。
旅行客:「観光とショッピングが目的で来ました。日本はとても美しいです。山や海、それに湖もきれいです」
箱根観光船が運営するレストランでは、利用客のおよそ4割が海外からの旅行者。ただ、土産物店を含めてこれまである課題を抱えていたといいます。
箱根観光船 営業企画部 安念瑠加さん:「中華圏のお客様が持っているQRコード決済ですとか、最近広がっているクレジットカードのタッチ決済に対応できずに会計の時間を要するなど、課題がありました」
■需要取り込みへ新たな取り組み
インバウンド需要をいかに効率的につかむか。そこで導入されたのが、外国人旅行客が利用しやすいキャッシュレス決済です。
中国からの旅行客:「アリペイ」
店員:「アリペイ、はい」
箱根観光船が導入した「AirペイQR」は中国最大級の決済サービス「アリペイ」や「ウィチャットペイ」など国内外15種類のQRコード決済に対応。外国人もスマホをかざすだけで決済できるようになりました。
中国からの旅行客:「現金は使っていません。アリペイかウィチャットペイです」「この店でアリペイが使えるんですか?知らなかったわ。とても便利だと思います」「アリペイが使える方が中国人観光客には便利です。ただ、便利だと予算オーバーになりがち」「現金よりアリペイが使える方が断然便利です。だから、うれしい体験ができました」
AirペイQRはさらに…。
AirペイQRを運営するリクルート決済プロダクトマネジメント部 山本智永部長:「複数のサービスも組み合わせて簡単に利用することができる。それらを全部組み合わせると56種類の決済ブランド・手段に1つのサービスで対応できる」
クレジットカードや「Suica」「PASMO」などスマホ1台で56種類の決済手段に対応。観光地での導入が増えているということです。
箱根観光船 営業企画部 安念瑠加さん:「コロナ禍も明けまして、海外のお客様も戻ってきている。様々な決済ツールを多くのお客様が利用できるようになっているので、会計の時間を短縮する効果にもつながっています」
「爆買い」で知られる中国人旅行客の多くはキャッシュレス決済が一般的ですが、スマホ決済も多くなっています。
中国からの旅行客:「友達のお土産にネックレスを買いました、およそ20万円です。(支払いは)ウィチャットペイです。買い物はウィチャットペイかアリペイです」
回復が期待されるインバウンド需要。老舗料亭「なだ万」では、それを見込んで新たなコース料理の提供を始めています。
料亭「なだ万」レストラン事業本部長 大貫一敏さん:「今回はですね、思い切って高めの設定をしてですね、より日本のいい素材をしっかりと使ってですね、お客様にご提供したいと」
これまで「なだ万」のコース料理の最高価格は3万円ほどでしたが、主に訪日外国人向けにおよそ4万6000円のコースを提供。店舗によっては10万円のコースまで用意して、インバウンド富裕層の取り込みを狙っています。
料亭「なだ万」レストラン事業本部長 大貫一敏さん:「日本の良い食材は海外のお客様に非常に注目をされておりますので、インバウンドのお客様がですね、日本に来られるだろうというところの期待を込めて、こういった高い料理の販売を試みたというところです」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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