「ちゃんとイラストもあった」申請期限迫るなかマイナポイント“詐欺メール”横行(2023年9月26日)
最大2万円分のポイントがもらえる『マイナポイント』の申請期限が、4日後に迫っています。
マイナカードを持っていながら、マイナポイントを申請していない人は約2000万人。駆け込みで申請する人が増えています。そうした心理につけこむように“詐欺メール”がばらまかれました。
実際に番組スタッフに送られてきた詐欺メールです。送り主は『マイナポイント事務局』となっています。詰めが甘いのか、粗が目立ちます。今回の加算ポイントの有効期限が『9月31日まで』となっていますが、9月は30日までしかありません。また、日本語が怪しいところもあります。
詐欺メールが届いた40代の女性に話を聞きました。
詐欺メールが届いた女性(40代):「私自身、もう期限が迫って焦っていたのと、普段だったら、よく気をつけるのに。マイナポイントのイラストもちゃんとついていたので、事務局が忘れないように送ってくれたと信用した。まさか国がやってる制度で、こんなになるとは思わない」
9月23日、詐欺メールが届き申請。25日に再び、同様のメールが届いたことで、事務局に確認。詐欺だと知らされ、26日、クレジットカード会社に連絡しました。
詐欺メールが届いた女性(40代):「『すぐにカードをストップしますね、アクセスがないか調べてみますね』と。『24日にアクセスがあったけど、引き落としはされてない。心当たりありますか』と言われて、クレジットカード使ってないと言ったら、『危なかったですね』と」
マイナポイントをかたったフィッシング詐欺の報告は、先月と比べて、5倍以上に増えています。
実際に番組スタッフに送られてきた詐欺メールは、同じアドレスに3回も届いていました。サイトを進むと、『マイナポイント』ではなく、『ミナポイント』という誤字も。そして、住所や電話番号、クレジットカードの情報などを要求してきました。重要な個人情報を抜き取って悪用する典型的なフィッシング詐欺です。
さらに、検証を進めていきます。送られてきたメールにあるリンクのアドレスをコピーして、検索にかけてみますと、このドメインは、25日夜8時以降に作られたというものだとわかりました。続々と、新たな偽サイトが生まれているようです。こうしたサイトが、本物かどうか見極めるのは、容易ではありません。
番組スタッフに最初の詐欺メールが来たのが9月19日。2通目は、25日でした。おかしな位置にあったコンマは修正され、ポイントの有効期限も変更されています。9月25日はメールが届いた当日です。締め切りが迫っていると思わせ、焦りを誘っているのでしょうか。3通目は、26日の明け方。思ったような効果が得られなかったのか、今度は、有効期限に少し幅を持たせています。
詐欺にひっかからないためには、マイナポイント事務局からのメールを開かないこと。申請の期限が迫っているからといって、事務局からメールは送っていないそうです。
悪質な詐欺メールが急増していることについて、総務省は「総務省や市区町村の職員、その関係者が個人情報の確認、金融機関の口座番号や資産の情報などを伺うことはない」と注意を呼び掛け、そもそもメールを送ることはないとしています。
マイナポイントを申し込んだかどうかなど、スマートフォンの専用アプリやパソコンの専用サイトから確認することができます。スマホの専用アプリですが、水色のアプリが『マイナポータル』とカラフルなアプリが『マイナポイント』。
『マイナポータル』は、行政の手続きや確定申告、年金記録の確認などができます。マイナポイントに関する情報は、カラフルな『マイナポイント』アプリの方で確認します。マイナポイントを申し込んでいるかどうか、健康保険証や公金受取口座の登録ができているかどうか確認できます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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