【支援継続に結束確認】下院議長が“演説拒否”保守強硬派が握る鍵は◆日曜スクープ◆(2023年9月24日)
大規模反転攻勢が重要局面に差し掛かる中、ウクライナは継続的な軍事支援の確保に向け正念場を迎えた。バイデン米大統領は21日、首都ワシントンを訪問したゼレンスキー大統領と会談し、「米国民はできることを全てやる決意だ」と述べた。米国は首脳会談に合わせて、3.25億ドル(約480億円)の新たな軍事支援を発表。長距離ミサイル「ATACMS」の供与は今回、見送ったが、米NBCは、バイデン米大統領がウクライナのゼレンスキー大統領に対し、「ATACMS」を少数供与する方針を伝達したと報じた。引き渡しの時期は不明という。
ゼレンスキー大統領は21日、米連邦議会の与野党トップと会談し、「支援を得られなければ戦争に負ける」と協力を要請した。会談後、上院・民主党トップのシューマー院内総務と共和党トップのマコネル院内総務が、ゼレンスキー大統領と写真撮影を行い、超党派での支援を印象付けたが、共和党のマッカーシー下院議長はメディアのカメラの前には姿は見せなかった。昨年12月、ゼレンスキー大統領が訪米した際、与野党議員に熱烈な歓迎を受け、連邦議会で演説を行った。ゼレンスキー大統領は、今回の訪米でも議会演説を希望したが、マッカーシー下院議長が断った。共和党内の一部、保守強硬派が支援継続に反対している背景が指摘されている。共和内でマッカーシー氏の下院議長就任に反対してきたのは、トランプ前大統領に近い保守強硬派「フリーダム・コーカス」に所属する議員が多かった。ウクライナ支援を支える巨額予算の継続に慎重姿勢を示す「フリーダム・コーカス」が、キャスティングボートを握るとともに、マッカーシー下院議長の言動に多大な影響を与えている。
★ゲスト:渡部悦和(元陸上自衛隊東部方面総監)、前嶋和弘(上智大学教授)
★アンカー:末延吉正(ジャーナリスト/東海大学教授)
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