「国連に希望は抱いていない」ゼレンスキー氏、安保理で改革求め提言|TBS NEWS DIG
国連の安全保障理事会の会合にウクライナのゼレンスキー大統領が出席し、「人類はもはや国連に希望を抱いていない」などとして、国連の改革を求めました。
記者
「ゼレンスキー大統領が会場に到着しました。これからロシア側と直接向き合います」
ウクライナ情勢などを議論する首脳級の国連安保理会合に出席したゼレンスキー大統領。そこで訴えたのは「国連改革」です。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「国境を守るということに関して、人類はもはや国連に希望を抱いていない」
ゼレンスキー氏は、軍の即時撤退などを求めた安保理決議にロシアが繰り返し拒否権を行使してきたことを踏まえ、「国連の行動はすべて侵略者に与えられた特権によって打ち砕かれている」と発言。「拒否権の無効化」といった具体的な改革案を提言し、国連の改革に向けて「行動がいますぐ必要だ」と強調しました。
これに対し、ゼレンスキー氏の隣に座っていた岸田総理は。
岸田総理
「ウクライナ侵略は世界中で『無法の支配』への懸念を深刻化させています。第二、第三のウクライナを生み出してはなりません」
「平穏に確立した領域を力によって一方的に変更する試みは許されない」などと述べたうえで、国連の機能強化を訴えました。
一方、ロシアのラブロフ外相はゼレンスキー氏が演説を終えて退席したあとに現れ、「ウクライナの犯罪行為に対する西側諸国の無条件の支援は、民族自決の原則への違反にほかならない」などと発言。従来の主張を繰り返し、軍事侵攻を正当化しました。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「(Q.きょうの会合はどうでしたか)力強い会合だった」
ゼレンスキー氏は会合後JNNの取材に対しこのように述べ、2日間にわたる国連での日程を終えています。
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