【SDGs】若者と高齢者が一つ屋根の下 “声かけ&お茶会”で家賃半額(2023年9月20日)

【SDGs】若者と高齢者が一つ屋根の下 “声かけ&お茶会”で家賃半額(2023年9月20日)

【SDGs】若者と高齢者が一つ屋根の下 “声かけ&お茶会”で家賃半額(2023年9月20日)

 お茶会と声掛けで家賃がなんと半額に。高齢者と若者が一つ屋根の下で暮らす新たなコミュニティーが注目されています。未来をここからSDGウィーク。20日のテーマは「住み続けられるまちづくりを」です。

 多様な人たちが共に支え合いながら暮らす、そんなアパートが今、注目を集めています。神奈川県藤沢市にある賃貸住宅「ノビシロハウス亀井野」。

 ここに住む岡田空渡さん(19)。普段はIT系の会社に勤める社会人です。

 住人 岡田空渡さん:「高齢者の人たちとの関係性も2階の人との関係性も友達みたいな感じ」

 この物件、実は2階に住む若い世代が1階に住む高齢者のケアを担うという仕組みを取り入れているアパートです。

 住人 岡田空渡さん:「こんにちはー。大丈夫ですか、体調は?」

 住人 70代女性:「昼はなるべくうちの中にいて、洗濯物なんかしたり。(若い人と)なかなかお話をする機会はないから、若い人からたくさん元気をもらっている」

 住人 岡田空渡さん:「こちらこそ、日々安心感をもらっている」

 現在、7人の入居者がいて、そのうちこの住宅でソーシャルワーカーと呼ばれる高齢者の見守り役は2人。双方が気兼ねなく交流できるよう、ある制度を設けていました。

 住人 岡田空渡さん:「家賃が半額になるという制度がソーシャルワーカー(見守り役)に適用されて」

 通常は1Rで家賃は7万円ですが、高齢者の見守り役を担う若者は半額の3万5000円。その条件はたったの2つだけ。日常的に高齢者に声掛けを行うこと、月に1回お茶会を開くことです。

 母親が亡くなったタイミングで先月に越してきたばかりの70代の女性。距離感に魅力があると言います。

 住人 70代女性:「何となく付かず離れず、でも何となく見ていてくれる。何かあったら駆け付けてくれる。まさにノビシロハウス、それなんですよ」

 ノビシロ 鮎川沙代代表:「今の日本社会に沿った生き方をしていると、孤立した生活は自然と生まれてくると思う。元々は他人だけど、集まって1つの家族というか、親戚というか、そういう感じを作れたならそれがいいなと思って作った」

 取材したこの日は月に1回のお茶会が開かれていました。そこに参加していた1人の女性。認知症のため一人暮らしが難しく、ノビシロハウスを知った家族とともに見学に来たと言います。

 見学に来た女性(70代):「大変かなと思ったら、すんなり受け入れることができたので良かったです」

 住人 岡田空渡さん:「全員の顔が知れてるのでフラットに関係性を構築して住めているのが一番の魅力だなと思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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