“基準地価”急上昇 軽井沢に異変 「教室足りず」プレハブで授業(2023年9月19日)

“基準地価”急上昇 軽井沢に異変 「教室足りず」プレハブで授業(2023年9月19日)

“基準地価”急上昇 軽井沢に異変 「教室足りず」プレハブで授業(2023年9月19日)

 19日午後、最新の土地の価格が公表され、軽井沢の地価が急上昇しました。人気の避暑地は子育て世代の移住が増え、小学校では教室を増やす事態になっています。

 日本有数の高原リゾート、長野県軽井沢町。先月下旬には4年ぶりに上皇ご夫妻が静養のため訪問されました。

 19日の最高気温は東京都心33.5℃に対し、軽井沢は28.2℃。避暑地として有名な町ですが、今、子育て世代の移住が増えています。そのため、こんな異変が…。

 軽井沢西部小学校。児童たちが勉学に勤しむこの場所、実はプレハブです。児童が急増したため教室が足りなくなってしまいました。給食の時間ともなると…。

 4年生:「毎回履きかえないと。そのまま行くとあっちの床が汚くなる」

 給食を教室に運ぶのは一苦労。なので、逆に児童が校舎へ移動します。こちらの小学校では4年生2クラスと特別支援学級の児童がプレハブを教室として使っています。

 軽井沢西部小学校 田野公章校長:「(去年)赴任時にこのままいくと教室が足りないことが分かった」

 軽井沢西部小学校の児童数は少子化のご時世にもかかわらず、この4年間で60人以上も増えています。ただ、町によると、移住促進の補助金など特別なことはしていないとのこと。それでも子育て世代が増える背景は。

 軽井沢観光協会 工藤朝美事務局長:「自然や平均気温など過ごしやすい。テレワークしている人はリモートの仕事で生計を立てられる。IT世代の人たちが地の利もいいので軽井沢に永住を求めて住宅を建て始めた。30代40代の子育て世代が多い」

 国土交通省が発表した今年7月1日時点の長野県の地価は上昇率1位、2位が軽井沢の別荘地。首都圏に住む富裕層の移住ニーズが高まっているといいます。このニーズが別荘地から離れた価格が低い住宅地にも広がり、西部小学校周辺の地価が急上昇しました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事