損保ジャパン本社“同時立ち入り” ビッグモーター異例の金融庁検査(2023年9月19日)
保険金の不正請求を巡る問題で、金融庁が19日朝から損保ジャパンとビッグモーターへの異例の立ち入り検査を始めました。この検査はこの先、数カ月間続く見通しです。
金融業界への影響の大きさから通常、公にされることのない金融庁の立ち入り検査。それが今回、担当大臣が事前に日程を明かすなど異例の検査となったのには理由があります。
テレビ朝日 経済部 佐藤美妃:「通常は保険の契約をしている人への影響の大きさを考えて検査していること自体、公にすることはあまりない。ただ今回、日本を代表する損害保険会社と中古車業界最大手の保険金不正請求問題で、社会的関心の大きさから公表に踏み切りました」
金融庁の検査のポイントは大きく2つです。1つ目、ビッグモーターの保険金の不正問題が発覚していたにもかかわらず、損保ジャパンだけがなぜ取引を再開したのか。2つ目、2011年以降、37人いた損保ジャパンからビッグモーターへの出向者の役割は、という点です。
ビッグモーターへの検査では、代理店としての管理体制に問題はなかったかなどを調べています。
テレビ朝日 経済部 佐藤美妃:「金融庁の立ち入り検査というのは警察による家宅捜索とは違い、例えば段ボールを運び込んで何かを押収してということではなく、検査官が毎日現場に通い、資料やデータなどを調べます」
金融庁の立ち入り検査はこれから数カ月続く見通しで、日本を代表する保険会社と中古車業界最大手による“なれ合い”とも言える実態の解明が進められます。
ビッグモーターは19日の立ち入り検査について「全面的に協力して参ります」とコメントしています。一方、損保ジャパンは「検査に真摯に対応する」としています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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