【SDGs企画】気候変動のいま…WMO=世界気象機関に聞く(2023年9月17日)
テレビ朝日は17日から「未来をここから」プロジェクトの一環で、気候変動問題などSDGs企画をお伝えします。17日のテーマは「気候変動に具体的な対策を」です。WMO(世界気象機関)で気候変動を分析する後藤敦史さんに「気候変動の今」について話を聞きました。
■世界気象機関に聞く「気象変動のいま」
後藤さんは世界中の気候データと向き合い、どのような変化が起きているのかを調べています。
WMO(世界気象機関) 後藤敦史さん:「(Q.毎年、様々な気象のニュースが話題になってると思うが今年で言うと日本でも記録的な猛暑になった。気候変動を研究している立場として、どういうふうに見ているか?)特に6月から8月、北半球の夏は恐らく統計開始以降、最も暑い夏になったと思うが、世界気象機関の中では驚きを持って受け止めるべきものではなくなってるかもしれないと話している。残念ながら地球温暖化の進捗(しんちょく)に伴って高温に関する記録の更新というのは今後も続いていかざるを得ないだろうと受けとめている」
■猛暑・記録的大雨・相次ぐ山火事
WMO(世界気象機関) 後藤敦史さん:「(Q.高温と世界各地で山火事も発生しているが?)高温になると木々も乾燥するので山火事が起こりやすい気象条件がそろう。地球温暖化の進行に伴って生じるリスクとしても捉えられていて、地球温暖化が進めば進むほど山火事が起こるリスクは高まるだろうと評価されている」
「地球温暖化を暑くなるだけと受けとめてほしくない。空気は温度が高ければ高いほどたくさんの雨の材料となる水蒸気を含むことができる。大雨の頻度とか激しさが増すのは地球物理学的に必然と考えている」
私たち人間が引き起こした気候変動。WMOでは、すべての人を異常気象から守る「早期警戒システム」の構築を進めています。
WMO(世界気象機関) 後藤敦史さん:「極端に暑い時期が来ることを事前にお知らせすることができれば、経口補水液を準備できるし、小売店では積極的に売ることができる。あるいは熱中症に対する啓発活動をもう一回、力を入れるとの対応が取れる。今までとは違う今までの経験が役に立たない気候になってしまう。早期的な警戒情報を活用して準備する備えていくというそういった取り組みも必要になってくるかなと」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く