異例の事態!市長が町長を告訴 音声データ“詳細”あす会見で説明(2023年9月14日)

異例の事態!市長が町長を告訴 音声データ“詳細”あす会見で説明(2023年9月14日)

異例の事態!市長が町長を告訴 音声データ“詳細”あす会見で説明(2023年9月14日)

 福岡県大任町の永原譲二町長が建設中のごみ処理施設を巡って「圧力を掛けた」として訴えられる異例の事態となっています。訴えたのは町に隣接する田川市の村上卓哉市長。市長が町長をという構図です。一体2人の間、何があったのでしょうか。

 市長が町長を強要未遂の疑いで刑事告訴という前代未聞の事態です。

 刑事告訴された福岡・大任町 永原譲二町長:「なんで告訴しよんですかね」

 訴えられたのは福岡県大任町の永原町長。訴えたのは福岡県田川市の村上市長。

 刑事告訴した福岡・田川市 村上卓哉市長:「十分に圧力と感じる発言はあった。私個人ではなく、田川市民が受けた圧力」

 大任町は福岡県の中心部にある人口およそ5000人の町。町長が表紙を飾る、広報誌「ヤバイぜ!おおとう町」は第4回ふるさとパンフレット大賞で優秀賞を受賞しています。

 問題となっているのは大任町に建設中の「ごみ処理施設」。現在、田川市や大任町など8つの市町村が組合を作り建設を計画していて、永原町長はその組合長でもあります。このごみ処理施設に関する文書について田川市が情報公開請求を受けた際、永原町長が村上市長に対し、開示したら「今後、田川市との連携はすべて破棄するぞ」などと圧力を掛けるような発言をしたということです。

 これは田川市が公開した村上市長と永原町長が面談した時の録音データだといいます。

 田川市が公開した村上市長と永原町長の面談時の録音とするデータ:「まあ表に出さないという話のなかで文書を作った。出すことは反対です、信義違反になるやないか。それでも出すって言うんだろ?それを出したらお前、今後すべての行政、全部破綻するよ。信頼関係なくなるよ。いいんか、それでね」

 結果的に情報は開示されましたが、村上市長は「市民の生命財産を妨害されている」として、刑事告訴に踏み切りました。一方訴えられた側、大任町の永原町長は…。

 刑事告訴された福岡・大任町 永原譲二町長:「約束したことを破ると『今後、連携できなくなるよ』。『せんよ』とは言っていないでしょ」「(Q.公開するなとは言っていない?)言っていない。『連携できなくなる』とは言っています。圧力を掛けるような内容ではないでしょ」

 音声データにはさらに詳細なやり取りが残されていました。

 刑事告訴された福岡・大任町 永原譲二町長:「(Q.圧力を掛けた覚えはない?)ないない。『出ていけ』とか『ごみを捨てさせない』とか断定的にそんなことは言っていない」

 語気を強める永原町長。田川市が公開した音声を聞いてみると…。

 田川市が公開した村上市長と永原町長の面談時の録音とするデータ:「それならそんなことまで市長たるものがするなら、議会議決して出て行けばいいが。そげん嫌なら出て行って自分たちで建てなさいと。簡単なことではないよ。これをすることで他に影響するんよ」

 今回の刑事告訴に町長は…。

 刑事告訴された福岡・大任町 永原譲二町長:「果たして県警が受理するのかどうか知りませんが、受理してほしい。そしたら明らかになる」

 一方、田川市長は15日、改めて記者会見する予定です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事