「半日でくたっと枯れる」ハクサイが“全滅” 残暑&乾燥で…価格の値上がりも(2023年9月14日)

「半日でくたっと枯れる」ハクサイが“全滅” 残暑&乾燥で…価格の値上がりも(2023年9月14日)

「半日でくたっと枯れる」ハクサイが“全滅” 残暑&乾燥で…価格の値上がりも(2023年9月14日)

 9月中旬になっても厳しい残暑が続いています。この暑さに苦しめられているのが「野菜」です。秋冬野菜のハクサイは収穫遅れの影響で、価格が高騰する可能性があります。

■ハクサイ“全滅” 原因は…「高温」「乾燥」

 東京都心の13日の最高気温は33.4℃で、今年81日目の真夏日となりました。全国的に続く記録的な暑さは、野菜の生産地に影響を及ぼしています。

 秋冬のハクサイの産地の一つ、群馬県邑楽町。この農家では、ハクサイの苗を植えたばかりなのですが、今月2日、土が乾燥してしまい、白くなっています。翌日には植えた分のほとんどが枯れてしまいました。

 原因は、9月になっても変わらず続く「高温」と「乾燥」です。

 農業法人Vegeta 松島章倫社長:「トラクターで入っただけで、ぶわっとほこりが舞うくらい乾燥。野菜を植え付けると、半日でくたっと枯れる寸前まで水分を土に奪われている状況になっていて。土の下はここまで乾くことは、今までなかった」

 ハクサイに代表される「露地野菜」は、農業用ハウスや屋内ではなく、外の畑で栽培するため生育は天候に左右されます。

 この厳しい残暑に、農家ができる対策は…。

 松島社長:「経営努力でどうにもならない。できることといったら、普段はしない水やりをして枯れないように」

 来月中に収穫する予定だったものは枯れてしまったため、新たに植え直しましたが、収穫は11月にずれ込む見込みです。

■供給量が減る可能性も 価格が上昇か

 こうした状況は群馬県だけではありません。

 松島社長:「大産地の茨城県でも同じように高温乾燥が続いたみたいなので、状況的には変わらない」

 関東でハクサイの生産量が多い茨城や群馬で収穫が遅れると、来月下旬に供給量が減り、価格は1~2割程度、上昇する可能性があるといいます。

 消費者からは次のような声が聞かれました。

 60代女性:「(寒くなると)鍋はよくするので。ハクサイとかたくさん食べたいので、少しで高いというのは一番困ります」

 30代女性:「旬のものとしては安くあってほしいと思うので。あまり値下がりしないと、残念には思います。でも、農家さんのことを考えたら、応援したいという気持ちで買おうかな」

(「グッド!モーニング」2023年9月14日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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