香港「100年に一度」豪雨被害 なぜここまで? “降り始めてから”警報発出か(2023年9月11日)

香港「100年に一度」豪雨被害 なぜここまで? “降り始めてから”警報発出か(2023年9月11日)

香港「100年に一度」豪雨被害 なぜここまで? “降り始めてから”警報発出か(2023年9月11日)

 先日、香港を襲った記録的な豪雨。「100年に一度」とも呼ばれた豪雨による被害はなぜ起きたのか、その原因が浮かび上がってきました。

■香港の被害 なぜここまで拡大?

 階段を降りる男性の背後から水が迫って来ます。振り返ると、滝の状態に。別の場所でもじわじわと地下に浸水していきますが、その後、濁流と化して押し寄せて来たのです。地下鉄構内は腰の高さまで水位が上昇。走行する車両から撮影した映像。ホームは一面、茶色い水で覆われています。

 「100年に一度の豪雨」。先週、香港を襲った記録的な豪雨。デパートや地下街が水没するなど各地に多くの被害を及ぼしました。香港は5月から10月までは雨季にあたり、大雨も珍しいことではありません。にもかかわらず今回、各地で洪水が発生。被害が拡大した原因は。

■“降り始めてから”警報発出か?

 香港を襲った観測史上、最大の雨。雨が降り出したのは、7日の夜。当初、傘を差して通りを歩く人も。このころはまだバスも走っていますが、徐々に道路が冠水していきます。雨はさらに激しくなり、車も動けなくなってしまいます。

 そんななか、バスを待つ人の姿も。しかし、急激に雨は激しくなり、7日午後11時から8日午前0時までの間に158ミリの雨量を記録。1時間あたりの雨量としては1884年以降、観測史上最大になったといいます。

 一夜明けても雨はおさまらず、低い場所にある街の大部分が冠水。特に被害が大きかった黄大仙地区。山から雨水が大量に流れ込み、デパートや地下鉄に流れ込んだのです。
 
 白い水しぶきを上げ、押し寄せてきます。同じ場所とみられる通常時の川はほとんど水は流れていませんが、茶色い濁流と化しました。現地メディアによると、上流にある貯水池のダムが放流したため、大量の水が押し寄せたといいます。

 雨のなか流された人の多くは警報級の災害にもかかわらず、会社などに向かおうとした人たちとみられ、SNSでは市民から不満の声も上がっています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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