“爆買い頼り”はもう古い インバウンド新潮流は弟子入り旅!?1000万円ツアーも(2023年9月11日)

“爆買い頼り”はもう古い インバウンド新潮流は弟子入り旅!?1000万円ツアーも(2023年9月11日)

“爆買い頼り”はもう古い インバウンド新潮流は弟子入り旅!?1000万円ツアーも(2023年9月11日)

コロナ前の水準に迫る勢いで今、インバウンドが急回復しています。
従来の『爆買い』などに頼らず、新たなで形で顧客を取り込もうとする動きが活発になっています。

■インバウンドが急回復 コロナ前に迫る勢い

渋谷では今、“100年に1度”と言われる大規模再開発が進んでいます。東京都の調査で、インバウンド客の訪問先が、新宿や銀座を抑え、初めて都内で1位となりました。
(佐々木一真アナウンサー)「こちら忠犬ハチ公前では記念撮影をするための外国人観光客の長い列ができています」
今年7月の訪日外国人数は、232万600人で、2カ月連続で200万人の大台を突破。中国からはまだ回復していませんが、すでにアメリカやカナダなどからの訪日客は、コロナ前の2019年7月を大幅に上回っています。
Q . なぜ旅行先に日本を選んだ?
(ドイツからの観光客)「(日本の)文化を学んだり、色々なものを見たいからです。 東京は近代的な大都市ですが、京都のような伝統的な都市にも行きます」
Q. 日本で何か体験する予定は?
(スロベニアからの観光客)「2日前に川越(埼玉)に行って、自分の箸を作りました」
Q. あなたが作った?
「はい、(箸は)自分用のものを作りました」
(佐々木一真アナウンサー)「すごくきれいですね。この箸を作ったんですね。とても美しいです」

■老舗寿司に金継ぎ“弟子入り旅”が新定番!?

アメリカから観光で訪れたカレンさん。日本に留学中の息子と一緒に全国を回っています。
ここ松乃鮨では、四代目店主と英語でコミュニケーションを取りながら、江戸前寿司を堪能することができます。
(松乃鮨 4代目 手塚良則さん)「これはカツオ。同じ魚です。こっちはフレッシュで、これはドライ」
日本の食文化を深く理解してもらおうと、築地のツアーなども積極的に行っています。さらに…
店を貸し切りにして、自ら寿司を握ることができると言います。
(松乃鮨 4代目 手塚良則さん)「左手で魚を手に取って…ダンスするような動きをします。圧をかけて、裏返して、同じ手の上で」
この日、握ったのは、外国人に人気のサーモンと車エビ。初めて挑戦した、寿司のお味は…
(息子・バルさん)「自分で作ったから美味しく感じるよ」
今回の旅行で重視したのは、“日本ならではの体験”だと言います。
(アメリカからの観光客 カレンさん)「他のどこでも体験したことがない」
(息子・バルさん)「お寿司の背景にある考えを学べたのが、本当に面白かったです。」

“特別な体験”を求める旅行者は、こんなところにも…
「これで塗ってください」
この工房で行われていたのは「金継ぎ体験」。
「金継ぎ」とは、陶磁器の割れや欠けを漆でつなぎ、金を施して修復する、日本の伝統的な技法です。
(金継ぎ職人 塚本尚司さん)「触ってへこんでるか確認して」
ポルトガルから来た、大学教授のマルシアさん。今まで日本を8回訪れている親日家です。
(ポルトガルからの観光客 マルシアさん)「“わびさび”の美学が含まれているので、それが美しいと思います。本物の金継ぎを覚えたくて」
この旅行中、1日5時間、12日間に渡って、「金継ぎ」の技術を学ぶと言います。
(ポルトガルからの観光客 マルシアさん)「あまり遊び(観光)はしていないので、勉強だけだから、学びたい気持ちが1番」
こうした富裕層向けの体験ツアーを企画する旅行会社は…
(TOKYO LUXEY 前田知映代表)「客単価1人あたり300万円とか。この前やったお客様1人あたり1000万円近くなんですけれども、アメリカ・ヨーロッパの方々は、本物の体験を求める方が非常に多いです。日本ならではのエクスペリエンス(体験)をちゃんと提供すると、リピーターにつながるのかなと思っています」

9月10日『サンデーステーション』より
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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