「噂として聞いていた」「信じたい気持ちあった」東山新社長が語ったジャニー氏の“性加害”問題　ジュリー前社長らと会見｜TBS NEWS DIG

「噂として聞いていた」「信じたい気持ちあった」東山新社長が語ったジャニー氏の“性加害”問題　ジュリー前社長らと会見｜TBS NEWS DIG

「人類史上最も愚かな事件」
ジャニーズ事務所の新社長に就任した東山紀之さんは、ジャニー喜多川氏による性加害問題について、このように表現しました。性加害を認めたのか、新社長は知っていたのか、さまざまな新事実が飛び出しました。

午後2時。一礼し、会場入りした藤島ジュリー景子氏。その隣に並んだのは、東山紀之さん、井ノ原快彦さんら所属タレントです。

ジャニー喜多川氏による“半世紀にも及ぶ性加害問題”。渦中にあるジャニーズ事務所の会見は、ジュリー氏による謝罪から始まりました。

藤島ジュリー景子前社長
「ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子でございます。ジャニーズ事務所としても、私、藤島ジュリー景子個人といたしましても、ジャニー喜多川に性加害はあったと認識しております。被害者の皆様に心よりお詫び申し上げます」

事務所トップが性加害を認め、謝罪。被害を訴える元ジャニーズJr.らが待ち望んだ瞬間でした。

ジャニーズ性加害問題当事者の会
「初めて被害者になった」

続いて、焦点のひとつ、新体制について言及されました。

藤島ジュリー景子前社長
「9月5日をもって経営責任をとり、代表取締役社長を引責辞任いたしました。新しい代表取締役社長は、本日同席しております東山紀之が務めさせていただきます。社長を辞任いたしましたが、当面の間、代表取締役として留まりますが、この度は誠に申し訳ございませんでした」

時折言葉を詰まらせつつ、7秒間、頭を下げました。社長は退任。ただ、当面の間は代表取締役として留まるとしました。

藤島ジュリー景子前社長
「被害者の方々への補償、救済、そして、今所属しているタレント、jr.の皆さんの心のケア以外の業務執行には関わりません」

そして、次の社長には東山紀之さんが就任しました。

新社長　東山紀之さん
「この度、新しく事務所の代表となりました、東山紀之です。まずは、喜多川氏の性加害を認め、ここで謝罪させていただきます。この事実に真摯に向き合うため、私は年内をもって表舞台から引退します。今後の人生をかけ、そして命をかけ、この問題に取り組んでいきます」

そのうえで、一連の性加害問題についてこう表現しました。

新社長　東山紀之さん
「本当に人類史上、最も愚かな事件だと思います」

それでは事務所の社名「ジャニーズ」はどうなるのでしょうか。東山さんは5月、「そもそも名前を存続させるべきなのか」と、選択肢として“社名の変更”にも言及していました。

新社長　東山紀之さん
「（提言書のなかで）“解体的見直し”が必要だという意見をいただきまして、名前を変え、再出発したほうがもしかしたら正しいのかもしれません。ただ、やはり僕らはファンの方に支えられているものですから、そういうイメージを払拭できるほど、皆が一丸となって頑張っていくべきかなと」

現時点では「ジャニーズ事務所」の社名を存続させる考えだとしました。

そして、最大の焦点は、ジャニー喜多川氏による性加害を認めるかどうか。

藤島ジュリー景子前社長
「ジャニー喜多川に性加害はあったと認識しております」

事務所として「性加害」を認めました。再発防止特別チームは、70年代から2010年代半ばまで性加害が行われていたと指摘。国連の人権理事会は、被害の規模が「数百人」に及ぶ疑いがあるとしていました。

新社長　東山紀之さん
「（Q.性加害が行われていたことについての認識は？）恥ずかしながら何もできず、何の行動もしていなかった。ただ、噂としてはもちろん聞いていた。先輩たちからも後輩たちからも相談もなかったので、噂という認識はあったが、自ら行動することはできずにいた」

会見に同席した井ノ原さんは…

井ノ原快彦さん
「周りもみんな、仲間たちもそうなのかなというような噂はしていた。そうなったらどうしようという話もしていた。言い訳になるかもしれないが、なんだか得体の知れない、それには触れてはいけない空気はあった」

一方で、実の“親”のように慕っていたジャニー氏らが性加害には関わっていないと「信じたい気持ちがあった」と打ち明けます。

新社長　東山紀之さん
「エンターテインメントの世界でそういった絶対的な存在がいますと、やはり下の者たちはそれを信じて行動していかなきゃならない。あの2人を本当に、父母のように感じていたので、あってほしくないなと思っておりました」

さらに、性加害の問題などをめぐり、テレビ局などのメディアに対して「無言の圧力をかけてきた」と指摘されていることについては…

新社長　東山紀之さん
「深いところはわかりませんが、喜多川氏、そして、うちの事務所が全てが悪いんだと思う。そういうふうに思わせてしまった、そう感じさせてしまった。僕自身がやることで、対話が深まればいいかなと」

藤島ジュリー景子前社長
「本当にご理解いただきたいことは、みんながそういうことがあって今スターになっているわけではなく、一人ずつのタレントが本当に努力して、それぞれの地位を勝ち取っている。安心してこれからも応援してやっていただきたいと心から思います」

…（https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230907-6108067）

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