「運転手が足りない!」“ライドシェア”導入すべき?再議論の背景には深刻なタクシードライバー不足【news23】|TBS NEWS DIG

「運転手が足りない!」“ライドシェア”導入すべき?再議論の背景には深刻なタクシードライバー不足【news23】|TBS NEWS DIG

「運転手が足りない!」“ライドシェア”導入すべき?再議論の背景には深刻なタクシードライバー不足【news23】|TBS NEWS DIG

海外で導入が進む、一般のドライバーが自分の車を使ってお客さんを送迎することができる「ライドシェア」。菅前総理が“解禁”に言及するなど注目が集まっていますが、自民党内には安全面への懸念から根強い慎重論も。

■3年間で約4万人減少 稼働台数も大幅減 深刻なドライバー不足

東京・新橋では、こんな声が聞こえてきました。

会社員(40代)
「(タクシーが)つかまりにくいときが多い。部下がアプリで呼んでくれます、つかまらないので。10分くらいはつかまらないんじゃないか」

30年以上、タクシーを運転するベテランドライバーは…

「車が遊んでいる、動いていないってこと。運転手が足りないから」

タクシー不足には、どんな理由があるのでしょうか。都内のタクシー会社を取材しました。駐車場に案内してもらうと、そこには止まったままの多くのタクシーがありました。

コンドルタクシー 岩田将克 代表取締役社長
「本当はあまり見せたくないんですけども、今日動かない、休車の車両ですね」

会社が所有する車は147台。この日は30台の車が稼働していませんでした。

コンドルタクシー 岩田 代表取締役社長
「ドライバー不足です。この2年間で170人のドライバーが退職してしまった。朝の通勤時間帯だとか、あとは病院に行かなければいけないご高齢者のお客様、電話のご注文ですね。そのピークの時間帯に応えられないので、早くドライバーを増やしてニーズに答えたいとは思っている」

全国ハイヤー・タクシー連合会によりますと、ドライバーの数はコロナ禍もあり、2019年度から2021年度までの3年間で約4万人が減少。稼働する台数も大幅に減っているといいます。

稼働する車を少しでも増やそうと、コンドルタクシーではドライバーを募集。今年に入り60人が入社しましたが…

コンドルタクシー 岩田 代表取締役社長
「どうしても1人採用してから仕上がるのに、1か月半から2か月はかかる。どうしてもすぐ即戦力というわけにはいかない。今でも12人ぐらい研修中の運転手がいる」

■深刻なタクシー不足で「ライドシェア」日本解禁は?

こうした現状への対策として、注目されているのが「ライドシェア」の解禁です。「ライドシェア」は、一般のドライバーが自家用車を使って有料で客を送迎するサービスです。アメリカのウーバーを筆頭に、今や世界中に広がっています。

これまでは営業許可のない事業、いわゆる“白タク”行為として原則禁止されていましたが、菅前総理が「解禁」に言及したことで、一躍、脚光を浴びました。

自民党 菅義偉 前総理(8月19日)
「現実問題として足りない。いろいろな観光地で悲鳴を上げています。そうしたことを鑑みていくべきじゃないか」

「ライドシェア」解禁に、前向きな考えを表明した菅前総理。他にも河野太郎デジタル大臣や小泉進次郎元環境大臣も、一定の条件を設けた上で導入を支持する考えを示しています。

一方、同じ自民党内でも「運行管理や車両整備の責任をどのように負うのか」など、安全確保の観点から根強い慎重論もあります。

会社員(40代)
「ウーバーみたいなサービスが入ってきた方が価格も下がりますし、利便性も上がるので、それは利用者としては歓迎」
会社員(20代)
「知らない人だから、安全性もないから、遠い距離だったら余計怖い」

「ライドシェア」を解禁するには「道路運送法」などの法改正が必要で、今後、大きな議論となりそうです。

■「ライドシェア」導入すべき?一般ドライバーの車で移動

山本恵里伽キャスター:
まず、タクシードライバーというのは、お客さんを乗せて運転できる二種免許の試験に合格しています。しかし「ライドシェア」では、一般ドライバーが運転する自家用車にお客さんが乗ります。車を呼ぶのも支払いもスマホのアプリということです。

<メリット>
・タクシー不足の解消
・料金が安い
・選択肢が広がる

小川彩佳キャスター:
海外で何度か乗ったことがあり、快適な乗り心地だったことが多いのですが、一度、アプリでは五つ星評価のとても感じのいい方が、高速道路に差し掛かった途端、ディスコミュージックをガンガンに鳴らして猛スピードで走行しだす“走り屋”だったことがありまして、結構肝が冷えました。

メリットはありますが、一定のリスクは伴うのかなという感じですね。

■「ライドシェア」反対55% 「命を預けられない」

山本キャスター:
どんな方が乗っているかわからない面はありますね。

実際にいろんな声があります。2日、3日で行ったJNN世論調査を見てみると、「ライドシェア」の導入について▼賛成が31%、▼反対が55%と半数以上が反対意見です。

なぜ反対なのか。ネット上では、「一般ドライバーに命を預けられない」「犯罪に巻き込まれないか怖い」「事故が起きた時の補償が心配」といった声がありました。

では、タクシー業界はどのように受け止めているのでしょうか。
全国ハイヤー・タクシー連合会の川鍋一朗会長は、「ライドシェア」を解禁すれば全部解決というのはあまりにも短絡的だと…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230905-6107466)

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