“最悪8分で第一波が到達”の場合も 旅先で大地震が起きたら… 津波から逃げるポイントは？｜TBS NEWS DIG
関東大震災の教訓を未来につなぐ「つなぐ、つながるプロジェクト」です。
「全然高い所なくない？」
「え、どうしよう。やばいな」
この夏、取材班が神奈川県鎌倉市で行った実証実験。津波を想定し、どのくらいの人が制限時間内に逃げきることができるのかを確かめました。参加してもらったのは。
「大阪からやって来ました」
「東京都から来ました」
土地勘のない、「旅行客」のみなさんです。
鎌倉で大地震が起きると、津波の脅威が。鎌倉では100年前の関東大震災でも、甚大な被害に遭いました。
早稲田大学 理工学術院 柴山知也教授
「鎌倉で津波が想定される地震が起きた場合、最悪8分で第一波が到達する」
8分の内、最初の2分程度は大きな揺れで動くことができないと考えられるため、津波から逃げる時間は「6分」と設定しました。
横浜から遊びに来た男子高校生2人組は大通りを全力ダッシュで逃げていき、6分後、たどり着いたのは高さおよそ5.5メートルの歩道橋の上。津波ハザードマップを重ねてみると、そこは最大5メートル浸水すると想定される地域で、取り残されてしまう結果に。
横浜から来た高校生
「（鎌倉の）道があまりわからなくて、何もわからないままで逃げようと思うとやっぱり難しい」
別の高校生
「あー、海出ちゃった。あー」
6分で安全な場所に避難できない人が続出する中…
大阪の家族
「あそこにあるよ！マップ」
「この辺に行かなくては。白いエリア」
別の旅行客
「これじゃない？これや」
大通りから「脇道」へ…
実験では16組の旅行客のうち、成功・失敗ちょうど半々の結果に。成功した人の多くは、街中の避難経路を示す表示などに気づいて行動していました。
旅行先で津波から逃げるためには、街中の「大事な情報」を読み解いて行動することが重要です。
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