関東北部に記録的短時間大雨 道路冠水 鉄道ストップ 台風13号発生へ 関東接近の恐れ(2023年9月4日)
元台風12号の影響で栃木県や茨城県で猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報も発表されました。さらに新たな台風が発生する見通しで、関東に接近する恐れが出ています。
久しぶりのまとまった雨。災害の危険を伴うものになりました。
4日正午ごろの宇都宮駅前。台風のような景色が広がります。車は大きく水しぶきを上げ、傘を持たない人にも容赦なく雨が打ち付けます。恐竜のオブジェにも激しい雨が打ち付けます。
宇都宮市付近で出された記録的短時間大雨情報。まさにその時間帯の宇都宮駅前の映像です。一気に視界が奪われる雨が降り始めます。バスが停車していますが、あっという間に見えなくなります。宇都宮では観測史上1位となる3時間雨量を観測しました。
正午すぎ、栃木県と茨城県には相次いで記録的短時間大雨情報が発表されました。関東に発表されるのは今年初めてのこと。宇都宮市の一部地域には5段階あるうちのレベル4にあたる土砂災害警戒情報も発表されました。川から水があふれ、道路は各地で冠水。車もナンバーも見えなくなるほどです。
栃木県市貝町を流れる小貝川。普段は緑が生い茂る川。一気に水かさが増し、橋げたに迫るほど増水しています。
帰宅時間帯を迎え、交通インフラにも影響が出ています。真岡市付近では、1時間に約110ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。道路も冠水し、雨が川のように流れています。市内を走る真岡鐵道は午前中、全線運休となりました。
真岡鐵道 竹前直総務主任:「雨がやんでも河川の水位の状況とか線路の点検を行う関係で、遅いと夕方ぐらいまで(運転)見合わせが続く可能性。ここ最近、真岡では見ることがなかった雨」
隣の茨城県も状況は同じです。横殴りの台風のような雨が降ったのは茨城県東海村。茨城県那珂市でも道路が冠水し、車が大きな水しぶきを上げています。周辺では今年最大の1時間雨量を観測しています。
キッチン&カフェ ペピート 倉田健太郎店長:「今年の夏はもうちょっと強い雨はあったが、その時はひどい水たまりにはならなかった。(今回は)結構長めに2、3時間ずっと降った。それで排水できずにたまっていった」
茨城県高萩市の関根川。川は濁流となり、氾濫危険水位を超えました。
東京で30ミリ以上のまとまった雨は約3週間ぶりのこと。
カラフル野菜の小山農園 小山三佐男さん:「ゲリラ雷雨と違ってシトシト長く降る雨なので、土中にもかなり浸透していると思う」
先月、“高温障害”で野菜が深刻な被害を受けていた東京・立川市の農家。白ナスなどの秋野菜が廃棄に追い込まれていました。先月は水不足のため白かった土も、この雨で黒くなり、状態も良くなったそうです。
カラフル野菜の小山農園 小山三佐男さん:「1週間以上これでしのげる。多少はダメージあるんですけど、これで10月までかなりリカバリーしてくると思う」
一方、新たな台風が関東に接近する恐れが出てきました。今後24時間以内に発生する見込みの台風は7日ごろに関東に接近する恐れがあり、交通機関に大きな乱れが起きる可能性もあります。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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