安全確保へ「民間×大学」新たな取り組み“迅速検査”…福島で底引き網漁が解禁(2023年9月1日)

安全確保へ「民間×大学」新たな取り組み“迅速検査”…福島で底引き網漁が解禁(2023年9月1日)

安全確保へ「民間×大学」新たな取り組み“迅速検査”…福島で底引き網漁が解禁(2023年9月1日)

福島では1日、原発処理水の海洋放出後、初となる底引き網漁が解禁されました。

メヒカリ、ノドグロ、マイカ、ムシガレイ。網の中に“常磐もの”があふれます。資源保護のため、底引き網漁が禁漁だった7月から8月。この間に、福島の海をとりまく事態は大きく変わりました。
第三政丸・志賀金三郎さん(76):「こんなの今までにない解禁だよね。やっぱ、安全安心を訴えなければ、これから先、風評で値段が下がったの。そういうこともないように、今後もがんばろうと思います」

1日から、ある取り組みが始まりました。
大手スーパー「ヨークベニマル」からの“受託研究”として、茨城大学で1日から行われているのが、魚のトリチウム濃度の自主検査です。

その大きな特徴は、従来の精密な測定なら、結果が出るまで1カ月以上かかるところ、1時間程度で判明する“迅速な検査”。それによって、水揚げされた魚が消費者に届く前に、安全性についての情報を確認できるというものです。

1日午前に届いたのは、先月30日に福島県相馬市で水揚げされた魚。これを、研究室の学生が切り身にして電子レンジにかけます。出た水分を測ることで、魚のトリチウム濃度がわかります。短時間で検査するため、検出限界値は高く設定しています。
茨城大学(環境放射線科学)・鳥養祐二教授:「目標は、港に揚がった魚が出荷まで店頭に並ぶまでに安全を確認したい」

一方、検査されたものと同じ港で水揚げされたヒラメが福島市内のスーパーに並んでいました。店頭にあるQRコードを読み込むと、検査結果が出てきます。こうして、消費者の元に届く前に、検査結果を公表していきます。
茨城大学(環境放射線科学)・鳥養祐二教授:「やはり安心するためには『測って大丈夫だった』というのが一番ほしいと思う。今後は、福島県内に測定できる拠点を作って、漁協から店の間で測るということをしたい」

こうしたなか、先月31日に処理水を「汚染水」と発言した野村農林水産大臣。1日も釈明に追われました。
野村農林水産大臣:「福島の皆さまをはじめ、関係者の皆さまに不快な思いをさせて、申し訳なかったという気持ちでいっぱい。今回の反省を踏まえ、改めて緊張感をもって、水産事業者に寄り添った対策の実施に万全を尽くしてまいりたい」

謝罪の際、手元の紙に目を落とし、読み上げていたことを記者から指摘されると、こう述べました。
野村農林水産大臣:「私は、時々、口がすべってしまう恐れがあるので、こうして間違えないように」

水産業を所管する大臣の“言い間違い”に、地元の漁師からも苦言が上がります。
第三政丸・志賀金三郎さん(76)「大臣は俺より頭いいのに、漁師が処理水と言ってるのに、ああいう偉い人が汚染水と言ったら、中国、笑ってるでしょうが。その人が、風評払拭なんて言って、本当にやってくれるの?」

処理水放出をめぐる野村大臣の発言が問題になるのは、これが初めてではありません。中国が、日本の水産物の全面的な禁輸を決めたことについて、「想定外だった」と述べ、野党から批判されていました。
立憲民主党・泉代表:「大事な局面に緊張感をもって、事に当たっているふうには見えない。農水大臣、いま、役割を果たせていない」

野村大臣の“言い間違い”を、中国側はここぞとばかりに突いてきます。
中国外務省・汪文斌副報道局長:「日本の閣僚が『汚染水』と言ったのは、真実の言葉を言ったまでだ。日本が真に謝罪すべきは、世界に核汚染リスクを押しつけた自己中心的な行為ではないか」

岸田総理は夕方、こう述べました。
岸田総理:「(Q.野党から資質を疑問視する声が上がっている。総理は野村大臣の続投がふさわしいと考えるか)早急に対策を取りまとめてもらい、全力を尽くすことで、信頼をしっかりとばん回してもらうことが重要」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事