「160km体験」に球児感動 送り主“星飛雄馬”正体とは?(2023年5月12日)

「160km体験」に球児感動 送り主“星飛雄馬”正体とは?(2023年5月12日)

「160km体験」に球児感動 送り主“星飛雄馬”正体とは?(2023年5月12日)

 新潟県の高校野球部に届いた「160万円相当」の贈り物。差出人の名前は野球漫画「巨人の星」の主人公・星飛雄馬でした。

 新潟県十日町市の高校に現れたワゴン車。積荷は160万円のピッチングマシーンです。匿名の人物から十日町高校の野球部に贈られました。

 手紙より:「今般、私は最高速度160キロのピッチングマシーンを母校の十日町高校野球部に寄付いたします。星飛雄馬」「WBCでの侍ジャパンの活躍で日本中が元気になる様子を目の当たりにし、『これだ』と直感しました。佐々木選手や大谷選手しか投げられない剛速球を母校の選手に打たせてあげたい」

 2001年、夏の甲子園に出場して「トンボ旋風」を巻き起こした十日町高校。

 しかし、4台のピッチングマシーンのうち2台は故障中で、もう2台も使い古したものでした。そこに届いた最新鋭のピッチングマシーン。

 納入業者によりますと、プロの球団の使用にも耐えられる性能だといいます。

 納入した業者「マルエ」・土本篤さん:「そうですね、それかそれ以上と言ってもいい。ピッチングマシーンのなかでは最上級のマシーンで、マックスが160キロ。変化球も全種類、右投げも左投げも投げられる」

 実際に機械を動かしてみると目にも止まらず、テレビカメラでも捉えきれない速さです。

 この日は公式戦を控えていたため、けがをしないよう少し離れてバッターボックスに立ちましたが…。

 十日町高校野球部・佐々木悠斗選手:「(Q.160キロ体験してどう?)今まで体感したことない。プロの世界がどれだけのものなのかを知れた」

 十日町高校野球部・根津勇真:「初めて160キロを体感した。トップクラスの大谷選手や佐々木朗希選手が投げているボールなのかと思い感動した」

 ところで、ピッチングマシーンを贈った星飛雄馬を名乗る人物とは…。

 納入した業者「マルエ」・土本篤さん:「ピッチングマシーンの注文を受けた時に先方から星飛雄馬という名前が出てきた」

 はたして誰なのか、手掛かりはあるのでしょうか。

 最新鋭のピッチングマシーンが繰り出す球は高校生にとっては未知の領域。

 十日町高校野球部・廣瀬健一監督:「県内の投手もいい投手が増えていて、球速も上がっているので、対戦する前に球速を体感できるのは非常に大きなメリット」

 一方、送り主の手掛かりはありません。電話で注文を受けた業者によりますと、「男性」。それだけです。

 納入した業者「マルエ」・土本篤さん:「ピッチングマシンの注文を受けた時に弊社も何か協力ができないかと思いプレートを作成してマシンに付けてお送りできると話した。そのプレートのお名前をどうしますか?という時に先方から『星飛雄馬』という名前が出てきた」

 空き地が増え、人通りも少なくなってきた街並み。手紙からは、そんなふるさとの再興を願う気持ちと、何より若い世代を励ましたいという気持ちがあふれていました。そして手紙の最後を巨人の星のキャラクターになぞられ、こう結んでいます。

 手紙より:「私は左門豊作のような慈善家ではなく花形満のような事業化でもない、いち生活者です。若い『十日町の星』たちが160キロの球を打った、打てたという経験が、人生を歩むうえで自信となり『世界の星』になっていくことが本望です」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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