“トリプル台風”列島に影響は?“異常な残暑”いつまで続く?【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

“トリプル台風”列島に影響は?“異常な残暑”いつまで続く?【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

“トリプル台風”列島に影響は?“異常な残暑”いつまで続く?【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

30日の夜、日本の南海上に台風12号が発生。台風は9号、11号、12号と再び3つ発生しています。まず気になる台風11号と12号の進路です。

■なぜ次々と? また台風発生

井上貴博キャスター:
8月31日午後4時現在、台風9号、台風11号、台風12号が発生しています。進路予想だと台風11号は沖縄の方に向かっています。そして台風12号が発生。日本への直接の危険性はありますか?

気象予報士國本未華さん:
台風12号は極端に発達しない見通しなので直撃はないですが、湿った空気が入るので、雨は太平洋側で降りやすいです。

井上キャスター:
海面水温は、まだ高い状況が続いているということですか?

國本未華さん:
台風12号のコースは、台風7号が通った場所になるので、そういう意味では発達しないです。

井上キャスター:
2023年は、なぜ台風が多く発生するのでしょうか、そのメカニズムです。東風と南西風の境にある「モンスーントラフ」で風がぶつかるので、台風のたまごが出来やすいということです。これは毎年起きますか?それとも2023年特有ですか?

國本未華さん:
毎年「モンスーントラフ」は出来ますが、2023年は出来ている期間が長いという特徴があります。それは東風がより吹き込みやすい状況になっているからですが、ある程度の期間をもって活動が活発になったり、弱まったりすることがあるので、今が活発でも、また9月下旬頃に同じような状況になる可能性があります。

井上キャスター:
この状況は予報しづらいですか?ある程度は出来るのですか?

國本未華さん:
ある程度は出来ますが、モンスーントラフ上のどこに台風ができるかは、予想しにくいです。

井上キャスター:
過去のデータを基に、1年でどのくらい台風が発生し上陸するのでしょうか。

例えば2004年です。台風上陸が10個で過去最多でした。平年は大体3個ほどと言われていて、上陸数では3倍を超える多さです。発生は29個です。平年が25個ぐらいなので少し多い程度です。この時も原因として挙げられたのが「モンスーントラフ」などでした。

2004年の台風23号は、四国から近畿・関東を中心に土砂災害や河川の氾濫が相次ぎました。多くの被害が出ましたが、京都・舞鶴市では観光バスが水没し、観光バスの屋根の上に乗客37人が取り残されることもありました。

ホラン千秋キャスター:
3つの台風が、たまたまタイミングが重なっていますが、2023年が突出して台風が多いわけではないということですか。

國本未華さん:
年間でまだ12号というのは、それだけを見ると少ないです。ただ「1週間で相次いで発生した」のが特徴的です。期間を置いて、また発生しやすい状況になっていく恐れがあります。

ホランキャスター:
短期間に繰り返しやってくるとなると、上陸するかどうかは、それぞれの台風で分からないですが、影響を受ける地域に限って言うと、またかと気持ちの面の疲労が溜まっていきますよね。

田中ウルヴェ京スポーツ心理学者(博士):
事前にしっかり見て、予防するしかないですね。

■“異常な残暑”いつまで?

井上キャスター:
世界的に見ても異常気象が続いていますが、2023年は突出しています。特筆すべきは「暑さ」です。8月31日午後4時時点ですが、日本全国915地点中、真夏日が657地点、猛暑日が118地点です。

1位新潟・新津39.4℃
2位秋田・横手39.2℃
3位新潟・津川38.4℃

秋田県で8月の終わりに39.2℃が出るところは衝撃です。

では、東京都の8月30日までの最高気温です。1日たりとも30度を下回らなかったということです。やはり異例ということで観測史上初めてのことになりました。2023年の猛暑日の日数です。かっこの中は平年値ですが・・・

▼群馬・桐生38日(11.5日)▼埼玉・熊谷38日(18.1日)▼東京・練馬26日(14.9日)▼富山空港36日(9.3日)▼岐阜・多治見36日(24.6日)▼京都38日(19.4日)▼兵庫・豊岡37日(16日)▼福岡・大宰府31日(10.4日)

福岡の大宰府は31日です。過去最高が10.4日なので、3倍ぐらいの推移になってます。

國本未華さん:
北陸でも顕著に高く、富山空港では、過去最高が9.3日ですが、2023年は36日です。フェーン現象です。9月に入っても続きそうなので、本当に警戒が必要です。

井上キャスター:
これは2023年が異常ですか?こういう年が続くと考えた方がいいですか?

國本未華さん:
地球温暖化を含めてベースが上がっていますが、中でも2023年は条件が重なって「異常」といってもいいです。

井上キャスター:
2023年9月の予報ですが、気温は全国的に高くなる予報は変わっていません。ポイントは北日本から西日本は、気温が平年より高くなる確率が80%です。残暑厳しく、秋の訪れが遅いということです。秋の訪れが遅くて冬がやってくるとなると、いきなり気温が下がるということになるわけですか?

國本未華さん:
境目に秋雨前線があるので…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230831-6106743)

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