子どもの自殺が過去最多「学校行きたくないメッセージ受け止めて」学校以外の“居場所”で見つけた夢

子どもの自殺が過去最多「学校行きたくないメッセージ受け止めて」学校以外の“居場所”で見つけた夢

子どもの自殺が過去最多「学校行きたくないメッセージ受け止めて」学校以外の“居場所”で見つけた夢

 夏休みが明け、新学期が始まるこの時期に増える傾向にあるのが、子どもの自殺です。周りの大人は、どのようにして防ぐことが出来るのでしょうか。

 明日から9月。夏休みが明けても、学校に行かない子供たちがいます。

 「おはようございます」

 大阪府泉佐野市にあるフリースクールには、不登校の子どもたちが通います。

 在籍しているのは、小学生から中学生の14人です。学校に行かなくなった理由は、いじめや友達との人間関係など様々です。

 中学3年生のしょうたくん。去年の夏休みが過ぎた頃、先生との関係に悩み、学校に行かなくなりました。

 この時期、深刻な問題が子どもの自殺です。

 厚生労働省によりますと、ここ数年で増加傾向にあり、去年は514人と過去最多となりました。中でも、夏休み明けは多くなると言われています。

 その要因として多いのが、「家庭」や「学校」の問題です。学校に行かなければならないと追い詰められるあまり、自ら命を絶ってしまうケースもあるということです。

 フリースクールは、自殺を食い止めるための居場所の一つになっています。

 NPO法人「キリン子ども応援団」水取博隆代表
「自分の命を絶つことを選ぶくらいなら、一旦学校を休んでもいいと思ってます。もちろん自分の命のほうが大切なので。その時にどういった場所に繋がれるのかということが大切。(子どもが)『学校に行きたくない』というメッセージを出してきた時に、(保護者)はしっかりと受け止めていただきたい」

 この夏、スクールで取り組んでいるのが、子どもたちが中心となって開く手作りカフェです。

 しょうたくん
「ここにチラシを置いていただけませんか」

 社会とつながり、子どもたちの自信を取り戻すのが狙いです。

 30日、オープンの日を迎えました。

 NPO法人「キリン子ども応援団」水取博隆代表
「お客さんが来たいと思ってくれる店と、この居場所で過ごした幸せをおすそ分けしたいという気持ちを忘れずに、頑張ってほしいと思います」

 客として訪れたのは、子どもたちの家族や地域の人たち。

 調理を担当するしょうたくん。「パティシエ」になるという夢をフリースクールで見つけました。

 しょうたくんのおじいちゃんとおばあちゃんが見守る中、夢への一歩を踏み出しました。

 しょうたくん
「(フリースクールは)最初は、学校より軽めの勉強をするんかなって思ってたんですけど、全く違ってて。楽しいです。みんなも話しやすくて」

 子どもを独りにしないための居場所づくりが、自殺を防ぐ一手となります。
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