9mの津波も犠牲者なし 「絶対逃げる」教訓の伝承【関東大震災100年】(2023年8月30日)
シリーズでお伝えしている「関東大震災100年の教訓」。30日のテーマは「津波」です。地震直後に9メートルの津波に襲われたものの、犠牲者を1人も出さなかった静岡県伊東市のある地区の取り組みを取材しました。
関東大震災では地震発生からおよそ5分後に津波が発生。伊東市も被害を受け、死者・行方不明者は116人に上ります。
宇佐美地区も家屋が流されるなどの大きな被害を受けましたが、すぐに高台に避難したため、犠牲者は1人も出ませんでした。
宇佐美小学校では当時の様子を書いた作文集が現在も残されていて、毎年、関東大震災の津波に関する授業を行っています。
地域防災を研究する中田剛充さん:「なぜ阿原田へ逃げたのかも書いて下さい」
生徒:「阿原田は高い所にあるし、海から一番遠いところにあるから」
地域防災を研究する中田剛充さん:「皆、大正解!」
作文集のなかには、津波が起きた時に当時の人たちがどう避難したのかが書かれています。
地域防災を研究する中田剛充さん:「より高い所へより高い所へっていうのは作文集に示されている非常に貴重な教訓だと思います」
授業を受けた児童:「100年前の話とかとても勉強になって、これから南海トラフとか相模トラフとかそういうの(地震)もあると思うから、この話を生かしていきたいと思った」「絶対逃げなきゃいけないっていうことを(いつも)心の中にって言われて、自分のことも大切だけど人のことも考えたいっていうのもあります」
中田さんは今後も関東大震災に関する授業を続けるとともに、生徒には家に帰って家族と話をしてもらうことで、地域全体の防災を進めていきたいとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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