欧州南部の異常熱波 山火事“放火の瞬間” 少年2人を逮捕(2023年8月23日)

欧州南部の異常熱波 山火事“放火の瞬間” 少年2人を逮捕(2023年8月23日)

欧州南部の異常熱波 山火事“放火の瞬間” 少年2人を逮捕(2023年8月23日)

 異常な熱波に襲われたギリシャで山火事が次々に発生。複数の場所から炎が上がり、あっという間に町全体に燃え広がりました。

■ギリシャ異常熱波「一斉に火が」

 パルテノン神殿に浮かぶ異様な夕日。その理由は…。不気味な音とともに迫ってくる炎。今週、ギリシャをさらなる熱波が襲い、各地で新たな山火事が発生。

 地元の住民:「5カ所から同時に炎が出たんだ。町全体から一斉に火が上がったんだ」

 自分たちの町を守るため、手作業で火をくい止めようとする住民たち。しかし、次々に飛び火。気が付けば背後からも火の手が。東部の港町、その中心部を囲むように迫ってくる炎。病院からも見える赤い空。患者たちをフェリーに搬送し、入院患者らおよそ65人が船内で治療を続けています。

 ヨーロッパ南部を襲う異常な熱波で大地は乾燥。一度、火が付くと瞬く間に拡大してしまいます。

■放火瞬間が住宅地に“不審な2人”

 ただ、原因は放火による山火事も少なくなく…。

 防犯カメラの映像に映るのは山沿いの住宅地に現れた2人の男。山火事へとつながる放火をしたとみられます。さらに、火を放った2人組は15歳と18歳の10代の少年たちだったのです。

■山火事“放火の瞬間”少年2人逮捕

 ギリシャに隣接し、アドリア海に面するアルバニア。この国も猛暑で山火事が拡大。

 そんななか、山沿いの住宅地で火を放ったとみられる2人組の姿がカメラに捉えられました。2人が立ち去った後、炎が上がり次々と飛び火していきます。その後、地元警察により逮捕。2人組は15歳と18歳の少年だと伝えています。

 アルバニア当局によると、意図的に火を放つ、いわば放火事件は55件確認されているといいます。

■「通報しないのも共犯」厳重処罰

 先月から相次いで山火事が発生し、疲弊している消防士たち。そんななか、まさに火に油を注ぐ卑劣な放火犯。アルバニア国防大臣は「通報しない者も共犯者だ」と訴え、放火犯を厳しく処罰する方針だといいます。

■トルコで山火事…物流へも影響

 一方、トルコでも、まるで火山が噴火したかのように巨大な黒煙が町を覆います。場所はトルコ北西部に位置するチャナッカレ県。

 町の名前は知らなくとも「トロイの木馬」を聞いた人は多いはず。「トロイ遺跡の町」として世界中に知られ、目の前の美しき海はヨーロッパとアジアを分ける境界線になっています。現在、5つの町に避難命令が出され、炎はさらに住宅街に近付いていて、当局は警戒を呼び掛けてます。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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