「公示地価」2年ぶりに上昇 理由は“テレワーク”に“ネット通販需要”
今年1月1日時点の土地の価格を示す公示地価は、全国平均が2年ぶりに上昇しました。しかし、コロナで下落が続くところや回復するところなど影響が分かれています。
記者
「今年も最高地点は銀座4丁目の山野楽器前です。ただ外国人観光客がいなくなったことにより、2年連続の下落となっています」
1平方メートルあたり5300万円ですが、それでもわずかに下落。大阪・道頓堀などインバウンド需要が大きかったエリアで下落が続きました。
一方で、全国平均は2年ぶりに上昇。背景にあるのは「住宅需要」です。
記者
「浦安市の住宅地です。ずらりと戸建てが並んでいます」
浦安市の湾岸に近いこのエリアは、東京近郊の住宅地で最も価格が上昇しました。地元の物件を扱う不動産会社は・・・
オープンハウス 中田亮平 営業部長
「在宅ワークになられて、少し都内から外れた郊外の方にずれて探される方も多い印象です」
都心の地価が高騰していることやテレワークが普及したことで、都心にアクセスがよい郊外で上昇地点が多く見られました。
さらに去年から大幅に上昇した場所も・・・、倉庫が立ち並ぶ「物流拠点」です。
コロナ禍でオンラインでの買い物が定着。特に高速道路や幹線道路を使い、都心にアクセスしやすい千葉県市川市や横浜市の鶴見区で大幅に上昇しました。
観光地では、去年大幅に下落していた浅草が上昇に転じました。国内観光客が回復してきた影響です。
専門家は「コロナからの景況の回復感から今後は地価は回復に向かうだろう」とする一方、「ウクライナ情勢の悪化などの影響も注視する必要がある」としています。
(22日18:25)
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