「天候と川の特徴が重なり起きたか」川で子どもら11人流された水難事故 専門家が指摘【もっと知りたい!】(2023年8月21日)

「天候と川の特徴が重なり起きたか」川で子どもら11人流された水難事故 専門家が指摘【もっと知りたい!】(2023年8月21日)

「天候と川の特徴が重なり起きたか」川で子どもら11人流された水難事故 専門家が指摘【もっと知りたい!】(2023年8月21日)

 20日も関東甲信は大気の状態が不安定となり、各地でゲリラ雷雨となりました。神奈川県では川が急激に増水したとみられ、子どもを含む11人が流される事故が起きました。

■子どもら11人が川に流され…全員救助

 気温35.3℃、2日連続猛暑日となった東京都心。一方、栃木県では、歩行者のひざ近くまで冠水した道路。車も激しい水しぶきを上げて走っています。

 神奈川県秦野市では緊急事態が起きていました。

 110番通報:「人が流されている」

 20日午後1時ごろ、水無川の河川敷で遊んでいた子どもと大人14人のうち、11人が川に流されたと通報がありました。

 救助ヘリや救急車などが出動し、全員を救助。このうち、6歳から52歳の7人が病院に搬送されましたが、全員、命に別状はないということです。

■上流の大雨が下流へ…河川が濁流になる瞬間映像

 穏やかな流れに見えるこの川で、何があったのでしょうか。

 目撃された近所の人によると、当時の水位は今から比べて1メートルぐらい高かったそうです。

 事故当時の雨雲レーダーを見ると、秦野市内では雷注意報が出ていて、1時間に30ミリの激しい雨が降っていたということです。

 今回の事故は、この天候と水無川の特徴が重なったことで起きたと専門家は指摘します。

 水難学会 斎藤秀俊理事:「今回の川は、急勾配。しかも、どこか山の方で急に雨が降ったというような条件が全部そろってしまって、一時的かもしれないが、かなり大量の水が川に流れたということ」

 この動画は、新潟県魚沼市が注意喚起のためSNSに投稿したものです。

 画面奥から濁った水が勢いよく流れてくると、瞬く間に川が増水します。これは1時間前、上流付近で降った雨が全く雨の降っていなかった下流に濁流となって押し寄せたところです。

 20日、秦野市でも同じような状況になっていた可能性があります。増水した川には、人が流されやすくなる特徴があるといいます。

 斎藤理事:「踏ん張っている足の下の川底が砂利だと、流れとともにどんどん流されてしまう。当然、足は下流の方に持っていかれて、流されてしまう」

(「グッド!モーニング」2023年8月21日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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